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小説 舞の楽園 ( 熟れた男達 )

   
         熟れた男達  < 14 >
    この睦子と一緒に通勤するようになって、俺の通勤時間は確実に10分は遅く
 なっていた。
 それは睦子の支度が整わない為だった。
 「行っているぞ・・!」
 何時もいつも車の中でイライラしながら、睦子の来るのを待っている俺だ。まあ・・
 この半年の間には慣れては来たがな・・

  帰りは、俺が車で通っていることを知っている同僚達はめったに飲みには誘わない
 から、定時には帰れるのだ・・
 睦子は会社から500m程離れた場所で俺が来るのを待っているんだ・・彼女を拾っ
 て、ほとんど毎日定まった時間には帰れるのだ・・
 朝も矢張り500m程離れた場所で彼女を降ろすのだ・・
 何故離れた場所かと言うと、睦子は俺に気を使っているのだ・・
 あれは・・初日のことだった。会社の近くにある借りている駐車場にセリカを乗り入
 れようとしたら、その500mほど離れた地点で「降ろして下さい・・」と言うのだ。
 「何で・・」と聞くと「わたしがあなたと一緒にいることを会社の皆さんに知られた
 らば・・あなたは嫌でしょう・・?」と答えるのだ・・
 それで・・車を降りているんだ・・
 流石は、年を取っているだけのことはあって・・俺の出世の心配までしてくれていた
 のだ。
 俺は『有り難いことだ・・』と思っている。
 どうせ・・出世なんかは、望んでもいないのだが・・

  睦子は俺の家に初めて来た時から、1週間後には引っ越して来た。
 会社が休みの日には、彼女はクルクルと1日中良く働いてくれるのだ。平日も帰って
 着てからも、俺の夕食を作り、洗濯をして、家の中を片付けて清掃をして、お陰で家
 の中は何時もピッカピカになった・・
 彼女は通勤の帰り道も、夕食の献立を考えていて、途中の商店街で買い物もする。 
 勿論、通勤の途中だから男の姿ではあるが・・
 それから帰ってからだが、化粧をして女の服装をして、オンナに変身をするんだ。
 俺には「あなたは何もしなくって・・いいのよ・・」と言って、何もさせてはくれ
 ない。
 風呂に入ると、俺の身体を素手で洗ってくれるし、夜は床上手で俺の息子を持て成
 してくれる.
俺は『本当にいい女房を手に入れたものだ・・』と思っているんだ。

 休日なんかは、以前はすることも無くテレビを見たり、パチンコに行ったりしていた
 のだが、睦子が俺の嫁さんになってくれてから、そんなことをする時間ももったいな
 いと思っている。
 彼女を完全な女にすることに忙しいのだ。オッパイを揉み、無駄毛を剃らして、彼女
 を抱いているんだ。
 睦子は今、女性ホルモンを飲んでいるんだ・・

   
         { 5 }
   睦子との生活も1年を迎えた。
 彼女は俺と知り合って9か月目にアルバイトではあったが、会社を辞めた。実質的
 に俺の女房になったのだ。
 彼女は元々体毛は生えているのだかいないのか分らない程度であったが、病院で全身
 脱毛を行い、髪の毛を除いて全身が真っ白でツルツルになった。無論、下腹部も脱毛
 をさせた・・
 女になった彼女の下腹部は平坦で真っ白な平原に、今は排泄機能しかない小さな包茎
 がチョコンと付いている状態である。
 女には体毛はいらないと言うのが俺の方針である。(つづく)
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Author:舞
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