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小説 舞の楽園 ( 熟れた男達 )

   
         熟れた男達  < 32 >
    「そうですか・・父と話したのですが、父は『家には帰る積りは無い・・』と
 言っています。このようになってしまった父を『帰れ・・!』と云うのも無理なよう
 な気がいたします。どうか・・父を可愛がってやって下さいませんか・・?」
 流石は頭の良い官僚だ『もうこうなった正子を俺に譲るより仕方が無い』と考えた
 ようだ・・
 俺に頭を下げている。

  こうなったら、話は早い。
 「正子は可愛い女だ・・!俺が責任を持って可愛がってやる積り・・だ」
 そう言いながら正子の方を見ると、小さくなって俯いている。その様子はとても初
 々しくって、可愛い女そのものであった。
 睦子も感極まって正子の手に触れて「良かったわね・・」と言っている。 
 「父がお世話になっている生活費は私の方でお支払いいたしますので・・」
 「ううん、いいのよ・・。わたしには・・年金があるから・・」
 正子が女になって暮らして行くことに納得した訳では無いだろうが、息子はそう
 提案して来たが、正子は恥ずかし気にそう言っていた。

  「父がこんなことになって恥かしいのですが・・あっ、いや。貴方の女になった
 ことじゃありません。その・・何て言うか・・」
 「まあ・・その・・何だな。お宅の気持ちも分からんでは・・ないんだ・・。正子
 の気持ちを優先することにしてくれたことには・・俺達は有り難いと思っている
 んだ・・」
 息子は言いかけて言葉が無いように補足しているので、俺がとりなしてやってい
 る。
 「父をくれぐれも宜しくお願いたします。何かありましたら・・私の方へ連絡
 をお願いいたします・・」
 その後、正子の息子は俺と30分ばかり話をして、そう言って帰って行ったのだ。
 俺は彼に会えて良かった・・と思っている。


        { 11 }
   正子も落ち着いて、次の年を迎えた。
 化粧の仕方もあるだろうが、2人とも色が白くまるで姉妹のようだ。
 暖かくなって来た或る土曜日のことだ・・俺は何時もより華やかに化粧をした女達
 を連れて郊外にドライブに行った。
 ファミレスで食事をして、その帰り道でポルノショップを見つけたんだ。
 『今日は思い切り2人を恥ずかしがらせてやろう・・』と思って、俺はハンドル
 を切ってそのポルノショップの脇にある駐車場に車を停めた。
 「10分程したら・・2人して中に入って来い・・!2人共・・俺は知らない人だ
 ぞ・・いいな!」
 「中に入ったら、2人してレズ用の双頭のバイブと大きな張り型に、革製のパンティ
 にバイブを取り付けられるやはりレズ用のバイブを買うのだ・・!」
 「判らなかったら・・店員に聞け・・!いいか・・2人はレズ姉妹として振る舞う
 のだぞ・・!」
 「ここに5万円ある!これを全部使ってもいいから・・そうだなぁ・・穴空きの
 パンティやジェル、際どいベビードール何かも買うとよい・・」
 車を降りる時に、後部座席に座っている睦子と正子に言い終えて、ポルノショップ
 へ入って行った
 今日の2人はちょっと濃い目の化粧をして10歳は若返えっている。(つづく)
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