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小説 舞の楽園 ( 私の旦那様は弟の親友 )


          私の旦那様は弟の親友  ( 2 ) 
   姉が遊びに出かけた後ですが、私は脱衣所の床に脱ぎ散らかされている姉の女子中
 学生の制服と下着を持って来て、部屋の2段ベッドの上段でそれを着て遊んでいたの
 です。
 素っ裸になって姉の下着を着けて、女子中学生の制服を着て、本を読んでいました。
 そこへ・・出掛けていた姉が突然帰って来たのです。お友達のところに遊びに行った
 そうですが・・友達が居なかったそうです。

  「何を・・しているの・・?」
 慌てて毛布を被った私の出ているお尻を見ながら、姉はキツイ声を出していました。
 自分のショーツを履いている私に気付いたのでしょう。
 隠れた積りだったのですが、白いショーツを履いたお尻が姉からは丸見えだったの
 です。
 「ゴメンナサイ・・」
 子供心にも『悪いことをしている・・』と云った気持ちがあった私は『シマッタ』と
思い、小さくなって謝っていました。
 気の強い1つ年上の姉は両親が居ない家のなかでは、絶対的の君臨者でした。

  「出て来なさい・・よ。頭隠して尻かくさず・・とはこう云うことを言うのよ」
 姉は私のその格好が余りに可笑しかったのか、それともよっぽど間抜けに見えたのか、
苦笑いをしながら馬鹿にしたように言いました。
 姉がそれほど怒ってはいないことを敏感に察した私はホッと安心しました。そして
頭の上だけを隠した毛布を外して出て来ました。

  お化粧とまではとても行きませんが、母親の鏡台にあった真っ赤な口紅をベッタリ
と塗って、女子中学生の制服を着た私に、姉は驚いたようです。そして、笑い転げま
した。
 「ハハハッ・・何よ・・その格好・・ああ・・可笑しい・・」
ショゲて小さくなっている私を怒る気力も無くなっているのか、姉は笑っています。
 「ゴメンナサイ」
 私は再度謝りました。
 「似合うじゃないの・・?女の恰好をしたい・・の?」
姉は1つしか年の離れていない私を、普段からず~っと年下の弟のように扱っていた
のです。その時も、幼い子供に言うように、小馬鹿にしたように言っています。
「うん。お姉ちゃんみたいに・・なりたいんだ・・」
私は恥ずかしくって仕方が無いのですが、前から思っていたことを答えていました。

 「そう・・じゃぁ・・女の子にしてあげる・・わ! だけど・・もうあたしのショ
―ツは履かないでよ。新しいのを上げるから・・返して・・・よ」
姉は代わりにプリントの入った可愛いショーツを自分用のタンスから出してきて、私
が履いていた姉のショーツを取り上げたのです。
どうやら姉のショーツを履いたことが、怒られる原因だったようです。
スカートでお尻を隠しながらショーツを脱ぎながら「ゴメンナサイ・・」と三度謝っ
ていました。
「ウンッ・・もう・・!」
姉は怒った怖い顔をして睨んでショーツを受け取ると、急に意地悪な顔になりました。
(つづく)
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