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小説 舞の楽園 ( 私の旦那様は弟の親友 )


          私の旦那様は弟の親友  ( 4 ) 
   姉は身体も大きかったもので、学校でも・ご近所でもガキ大将のような存在でした。
 女の子になった私は虐めを受けることも無くなりまして、男の子は私に対して優しいのです。
 子供ながらに『女の子になるのも・・いいかな・・』と思っていました。
 姉は高校に行ってからも、日数は減りましたが、私を女の子の恰好をさせて連れ歩いたも
 のです。
 その頃私は、もう母親のお化粧品では物足りなくなって、乏しいお小遣いを裂いて若い女
 の子専用の安いお化粧品をコンビニ等へ行って買って帰りました。
 姉に頼らなくてもお化粧も上手になり、女の子の恰好をして外出すると、何処へ行っても
 「妹さんですか・・?」と言われるようになりました。
 
  姉は高校を卒業すると、父母の営むお蕎麦屋さんで看板娘として働くようになりまして、
 私を女の子として連れ歩くことは無くなりました。
 高校3年生の1年間は、姉が居なくなりましたので私は外には出なくなりまして、家の中
 で女装をして大学受験の為に勉強をしたものです。
 その勉強のお陰か、三流大学ですが合格しました。しかし、女装はもう止めることが出来
 なくなっていたのです。
 女装用品も下着類やお洋服。お化粧用品等が溜まって来てしまいまして、もう父母に隠す
 のが無理になって来ました。
 大学を卒業して会社に勤め始めたのを契機に父母を説得して、家からJRで1駅離れた
 ところに1DKのマンションを借りて、そこに移り住んだのです。

  実家では当時小学生の弟もおりましたので、大学生になった私は女装も自由には出来
 ませんでした。
 真面目に糞が付くほどの弟に私の女装癖を知られたならば、何と言われるか・・と思っ
 たのです。
 そのマンションに引っ越してからの私は、荷物の片づけも女性になってしたほどです。
 勿論、男性として問屋町にある会社に就職しましたので、平日の昼間・会社に出勤する
 時には女性になることは出来ません。
 会社から帰って来ると、玄関で男性の背広やズボン。ワイシャツ等を脱ぎ捨てまして
 全裸になるとお風呂に直行しまして全身を当たり、それからお化粧をして女性のお洋服
 を着まして女になっておりました。
 会社がお休みの土様・日曜などは朝から女になっていたことは言うまでもありません。

  それから2年間、女になってミニのスカートを履きまして、夏などは肩の出るタン
 クトップになって、頭にはストレートのウィッグを被り、外出もしておりました。
 偶にですが、バーなどに飲みに行ったこともありました。
 お化粧も上手になり、女になってしまいますと男だとはバレることも皆無でした。
 女になって暗がりを1人で歩いていますと、男の人に後を付けられたことも、電車に
 乗ると不意にお尻を触れられたことも、何度もあります。
 「イヤァ・・」とは言うものの、本当は男に見られるのではなく、女として見られる
 ことに嬉しさを感じておりました。
 でも・・女になることには情熱を燃やしておりましたが、『男の人に抱かれたい・・』
 などとは思ったことはありませんでした。
 事実、私の肉体は処女でした。(つづく)
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