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小説 舞の楽園 ( 私の旦那様は弟の親友 )


          私の旦那様は弟の親友  ( 6 ) 
   姉から折り返し電話がありました。
 「隆弘に頼んだから・・・後で管理人さんのところまで取りに行きなさいよ・・」と言われ
 ています。
 光マンションと云うのが私の住んでいるマンションで、管理人さんが101号室に住んでい
 るのです。光マンションは、実家から弟の通っている塾の途中にあるのです。
 
  
ところが、マンションの私の部屋には貴広ではありませんで、敬様が訪ねて来てしまった
 のです。
 私を強引に犯してしまった後に、敬様は言っていました。
 「貴広に言われたんだ・・!『これを兄貴の住んでいる光マンションに届けて欲しいのだ。
 僕は今日はちょっと、コピーを取らなくちゃならないんだ・・・。時間が無い。頼まれて
 くれないか・・?』って・・ね。それで・・僕が来たんだ・・」・・と
 弟の貴広は敬様と同じ塾に通っているようです。弟は姉に言われた「101号室の管理人
 のところに届けて欲しい・・」と言われた部分を忘れているのです。
 結果。敬様が私のお部屋に来てしまったのです。

  弟の名前は貴広と申します。
 私とは一回りも年が離れています。当時は高校2年生でした。(これは・・前にも記しま
 したよね・・)
 弟の貴広は学校の成績も、私と違いまして優秀でして、父と母は東大にでも入れて、将
 来は一流企業にと・・・思っているようです。
 えっ・・わたし・・ですか・・?
 私の学校での成績は下から数えた方が早いような成績でした。私立の三流大学にやっと
 のことで滑り込みで受かったような次第です。
 両親も成績については何にも言いませんでした。

 弟は真面目で、私から見ますと、勉強だけが趣味と言える面白味の無い人間です。
 もっとも・・それだからこそ、東大にストレートで合格したのでしょうけれど・・
 貴広には小学校以来の気の合ったお友達がおりました。無論、同学年の敬様です。
 私が年に2~3日ほど実家に帰った時などは、2度ほど敬様にはお会いしたことも
 ありました。
 勿論、実家に帰るのですから、私は会社に行くのと同様に男姿です。

  弟の貴広も身体が大きいのですが、敬様も大きくって逞しい身体をしておられ
 ます。
 高校生だと云うのに、私よりはズッと大きくて、175cmはあると思われます。
 2人がツルンで勉強していると、私などは圧倒されてしまった・・ことを覚えて
 います。

  その日の夕刻のことです。ピンポンピンポンと玄関のチャイムが鳴った時には、
 その前に3日間、お薬を飲んで寝ていたお陰かと思いますが、姉に電話をしたの
 が嘘のように熱が下がって、気分が良くなっていました。
 気分が良くなって来ますと、3日間お休みをしていた女装の虫が騒ぎ出していま
 した。(つづく)

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