小説 舞の楽園 ( 私の旦那様は弟の親友 )
- 2019/05/19
- 02:00
私の旦那様は弟の親友 ( 6 )
姉から折り返し電話がありました。
「隆弘に頼んだから・・・後で管理人さんのところまで取りに行きなさいよ・・」と言われ
ています。
光マンションと云うのが私の住んでいるマンションで、管理人さんが101号室に住んでい
るのです。光マンションは、実家から弟の通っている塾の途中にあるのです。
ところが、マンションの私の部屋には貴広ではありませんで、敬様が訪ねて来てしまった
のです。
私を強引に犯してしまった後に、敬様は言っていました。
「貴広に言われたんだ・・!『これを兄貴の住んでいる光マンションに届けて欲しいのだ。
僕は今日はちょっと、コピーを取らなくちゃならないんだ・・・。時間が無い。頼まれて
くれないか・・?』って・・ね。それで・・僕が来たんだ・・」・・と
弟の貴広は敬様と同じ塾に通っているようです。弟は姉に言われた「101号室の管理人
のところに届けて欲しい・・」と言われた部分を忘れているのです。
結果。敬様が私のお部屋に来てしまったのです。
弟の名前は貴広と申します。
私とは一回りも年が離れています。当時は高校2年生でした。(これは・・前にも記しま
したよね・・)
弟の貴広は学校の成績も、私と違いまして優秀でして、父と母は東大にでも入れて、将
来は一流企業にと・・・思っているようです。
えっ・・わたし・・ですか・・?
私の学校での成績は下から数えた方が早いような成績でした。私立の三流大学にやっと
のことで滑り込みで受かったような次第です。
両親も成績については何にも言いませんでした。
弟は真面目で、私から見ますと、勉強だけが趣味と言える面白味の無い人間です。
もっとも・・それだからこそ、東大にストレートで合格したのでしょうけれど・・
貴広には小学校以来の気の合ったお友達がおりました。無論、同学年の敬様です。
私が年に2~3日ほど実家に帰った時などは、2度ほど敬様にはお会いしたことも
ありました。
勿論、実家に帰るのですから、私は会社に行くのと同様に男姿です。
弟の貴広も身体が大きいのですが、敬様も大きくって逞しい身体をしておられ
ます。
高校生だと云うのに、私よりはズッと大きくて、175cmはあると思われます。
2人がツルンで勉強していると、私などは圧倒されてしまった・・ことを覚えて
います。
その日の夕刻のことです。ピンポンピンポンと玄関のチャイムが鳴った時には、
その前に3日間、お薬を飲んで寝ていたお陰かと思いますが、姉に電話をしたの
が嘘のように熱が下がって、気分が良くなっていました。
気分が良くなって来ますと、3日間お休みをしていた女装の虫が騒ぎ出していま
した。(つづく)
スポンサーサイト