小説 舞の楽園 ( 私の旦那様は弟の親友 )
- 2019/05/23
- 00:31
私の旦那様は弟の親友 ( 10 )
突き飛ばされて脚を広げて、真っ赤なパンティまで見せてしまった私は急いで起き上が
って、捲れあがったスカートを直そうとしましたが、身体が竦んでしまって如何にもならな
いのです。
「こうして・・やる!」
敬様の唸るような声が聞こえました。
突き飛ばされたショックとパンティを見られてしまった恥ずかしさとで、身体が動かない私
は『彼は暴漢だ・・犯されてしまう・・』と思ったのです。
弟の親友だと云う観念はもう何処にもおりませんでした。
今まで、男性と肉体の関係は一切無かった処女も同然の私は恐怖で震え上がってしまいまし
た。
声と同時に彼は、私に飛び掛かって来たのです。
女の人だって、暴漢が飛び掛かって来たらば、暴れて抵抗すると・・思うでしょうが、と
ころが何にも出来ないのです。
恐怖に身体が竦んでしまって、本当に身体が動かないのです。
情けない話ですが、私の躯に覆い被さって来た彼に、「許して・・」と細い声でお願いする
ことしか出来ませんでした。
私が住んでいるマンションは1棟全部が1DKなので、平日の今時分は住んでいる人は誰
もいないのです。
たとえ私が大声を上げて助けを求めても、誰も聞いてはいないと思われます。たとえ聞いた
としても、積極的に助けに来てくれる人はいないのです。
私の実家の周囲の人達でしたらば、ご近所の親密なお付き合いで注意をし合いますから、そ
んなことは無いのですが、ここのマンションの人達は女になった私が騒いだにしても、何も
してはくれないのです。
他人の生活に無関心なのです。
でも・・それが・・私が女性として生活していることと関係が無いと云うことですから、皮
肉なものです。
「騒ぐんじゃない・・!騒いだら・・・こうして・・やる!」
私の態度に怒りと劣情(劣情もちょっとはあったと思うのですが・・)に支配されてしまっ
た彼は恐ろしい声で言うと、行き成り私の頸を締めて来ました。
仰向けになっている私の咽を締めた敬様は本気で殺そうと思った訳では無いようですが、私
を怖がらせ、驚かせ、黙らせるには十分でした。
躯と同様に大きな掌は私の首に廻っています。
「意外と細い首だな・・この女の首・・は・・」と思ったそうです。
「こうして・・やる・・」と言われて首を絞められて、私は「殺してやる・・」と聞こえた
のです。
それまで、1度も男の人を受け入れたことも無かった私はそう言われたのでますますビビっ
てしまって、身体が硬直してしまって声も出ません
しかし、冷静になって考えて見れば解りますよね・・。どう見ても童貞である敬様が、女を
知らない敬様が男である私を普通に犯せる筈はないことを・・・(つづく)
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