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小説 舞の楽園 ( 私の旦那様は弟の親友社長 )


          私の旦那様は弟の親友  ( 56 ) 
   「如何した・・?貴広。起っている・・ぞ・・」
 狭く薄暗いサウナの1室で、2人並んで腰の部分だけを小さなタオルで覆い隠した2人が、
 淫靡な話をしているのです。
 付き合ってもう15年にもなると云うのに、いつもいつも真面目に勉強の話ばかりでして
 こう云う話をするのは何故か初めてです。
 「うんっ・・敬があんまり・・・変な話ばかりをするから・・・」
 「健康な証拠だよ・・。俺だって・・・理枝のことを考えると・・ギンギンになってしまうんだ・・」
 貴広がちょっと恥ずかしそうに持ち上がったタオルを押さえると、敬様もタオルが持ち
上がっていたそうです。

  「本当は・・この旅行は貴ちゃんの為に企画をしたんだ・・!部屋に帰ったならば食事
 の後に・・俺は席を外すよ・・・!理枝をものにしろよ・・!もし・・暴れて手に負えな
 いときは、俺に頼まれたと言ってもいいよ・・・」
 「理枝は俺の言うことは全て『はい』と言って聞くんだ・・・。そう言えば・・理枝は賢
 い女だから・・拒絶は止めると思うよ・・・」と敬様は言ったらしいのです。
 『敬って・・凄い奴になった・・・』僕は思ったと、その時に言っていました。
 『兄貴を、否、今は姉貴を、いや、1人の女を・・これほどまでに信頼して・・自分に引
 き付けておける、自信に溢れている男になったんだ・・・』と驚くと同時に羨ましくなっ
 たそうなのです。
 そして・・『自分も敬見たいな男になりたい・・・』と願望し、『是非姉貴に男にして貰お
 う・・』と思ったらしいのです。
「本当に・・・いいんだな・・・」
 弟は私を犯して、男になる決心を固めたのです。

  それは・・・私も最初は、弟にこの身を委ねることには、抵抗がありました。
 私が本物の女ならば・・・近親相姦と云うことになるのでしょう・・・いえ、男だって、
 近親相姦と言うのかも知れません。
 しかし・・・私は敬様のオンナなのです。敬様の持ち物なのです。
 敬様が「こうせい・・!」とおっしゃったら、そのようにするのが私の勤めであり、生き
 がいなのです。
 いえ・・「こうせい・・!」とおっしゃらなくとも、敬様の意を汲み取るオンナになろうとしているのです。
 「姉貴を抱いて来い・・よ」と言う言葉は、弟にとってはジョークに聞こえるかも知れま
 せんが、私にとっては絶対的なものなのです。

 「1度・・・だけよ・・」
 今回の旅行の意味を悟った私は、それでも恥ずかし気に弟に念を押していました。けれど
 も・・・その約束は守られるかどうかは、私には判りません。
 「うん・・」
 貴広は嬉しそうに大きく頷きました。近親相姦と言うタブーを犯してまで、女を抱きたか
 ったかったのかも知れません。
 私はもう彼を実の弟だとは、認めないことにしました。1人の男性だと思うことにした
 のです。(つづく)
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