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小説 舞の楽園 ( フェイクレデイのあたし )

        マンションの自治会長 -25 
      (14)昼間から・・
 次の日、パパは駅前の旅行代理店へ行って東北の温泉のホテルを予約して来
たのです。パパは思い立ったことは直ぐに実行に移すのでした。
やり手だったパパらしいのです。
あたしはパパの外出中にお部屋のお掃除を済ませて、ベッドメーキングをして、
パパとあたしの洗濯物を干しています。
“ピンホーン、ピンポーン”と玄関のチャイムが鳴りました。
あたしはパパの買ってくれた女性週刊誌を閉じて玄関に向かいまして、正座を
してパパの入って来るのを待っていました。黄色いチェックのミニのスカート
から覗いている白い素足があたし自身にも眩しく写っています。女になって良
かったと思う瞬間です。
「お帰りなさいませ・・」
ウィッグを着けた頭を上げますと、パパが大きな荷物を捧げ持つようにして
玄関に入って来ました。
「あなた。これは・・・?」
もう、パパのことを「あなた」と呼んでいました。だって、パパのお嫁さんに
なったのですもの、当然です。
「和子のお洋服だよ。このスーツのどちらかを着て新婚旅行に行くんだよ。ど
っちが気に入って貰えるかな・・?」
あたしが不思議に思って聞くと、パパはニッコリ笑って答えました。
あたしがスーツ等を持っていないのを可愛そうに思って買って来てくれたので
す。
あたしは思わずパパの首っ玉に抱きついて、あたしからキスを求めてしまいま
した。それほど、嬉しかったのです。
パパも答えて玄関での激しいデープキッスをしてしまいました。その後は、パ
パに足を掬われて横抱きに抱えられて、今しがた直したばかりのベッドへ運ば
れてしまったのです。
パパは大柄で60を超えた人とは思えないくらい、意外と力があるのです。小
柄なあたしぐらいは平気で抱いているのです。
あたしはパパの首にかじり付いてベッドまで運ばれる間、女の幸せを満喫して
いました。だって、男ではこう云う風に運ばれることは一生ないでしょう・・
(続く)

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Author:舞
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