小説 舞の楽園 （ フェイクレディのあたし ）

　　　　　　　　マンションの自治会長　－２８
　　　　　　（１６）脱衣場で・・・
　「和子。大浴場へ行ってみようよ」
お部屋に着いて荷物を下ろすと、直ぐにパパが言ったのです。
このホテルは家族風呂ももちろんあるのですが、混浴が売り物でパンフレット
には温泉の成分表と共に、混浴場の様子が載っているのはあたしも知っていま
した。
「ええっ。でも・・・」
あたしは吃驚してしまったのです。妻になったあたしでも・・幾らなんでも・
・ ・お洋服を着ていればこそ何処からみても女性に見えるかと思うんですが・
・ ・裸になればオチ〇チンがある男だと分かってしまいます。
だって、あたしの肉体はまだ男のままで、改造をしていないのです。
「見たい奴は見せておあげ。和子の身体は綺麗なんだから・・堂々と見せて上
げればいいよ。それに、何処の誰だか詮索する人はいないよ」
パパは言うのです。
パパの言葉も分かるのです。白い華奢なあたしの身体を皆に見せてもかまわない
と思っているようなのです。どうせ、誰か知っている人には出会うことなんか
ないと考えているようなのです。
でも・・・あたしは考えてしまいました。
でも、旅の恥は掻き捨てることにしたのです。パパさえいれば怖いことなんかあ
りません。
あたしは化粧を落として、首筋が出るように浴衣を着まして、腰紐を胸の上に
結んで女性の着付けをして、パパに連れられて大浴場へいったのです。
チラリとお部屋に備え付けられた鏡を見ますと、胸こそ膨らんではいませんが
浴衣を着たおんなそのものが映っていました。
緊張しているあたしは、パパに手を引かれて5階にある大浴場に入りますと、
こんな早い時間だと言うのにもう5つの籠に浴衣で埋まっています。
怖気ずいたあたしはもう入るのを止めようとしていましたが、パパは許しては
くれません。
泣き出しそうな表情で浴衣を脱ごうとしましたところに、2人の男性が素っ裸
で浴室のガラス扉を開けて出てきたのです。
あたしはもう吃驚してしまいまして、後ろを向いてしまったのですが、2人の
オチ〇チンをもろに見てしまったのです。
その男性客は、1人は陰部にタオルを当ててはいましたが旺盛な叢と陰部は隠
し切れてはいなかったのです。
もう1人は、タオルも当てていなくて大きなペニスが丸見えだったのです。
2人の真っ黒な叢と張り裂けそうな大きなペニスが一瞬のうちに目に焼きつい
てしまったのです。（続く）