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小説 舞の楽園  ( フェイクレディのわたし )

      フェイクレディのあたし -11
 「和子。そこに座って待っているのよ!。いいわね!!」
ベッドルームはあたしの居住していた当時と一変していました。
淡いピンクのジュウタンを敷いて、6帖のお部屋にはきちんとベッドメー
キングされていて、ダブルベッドまでがエバっています。
ベッドの上掛けを片方だけ捲り上げて、そこにちょこんと座った全裸のあた
しを置いて、桂様は箪笥の下から2段目を開けています。
「あったわ。これを使う日が来ようとは思っていなかったけど、捨てないで
良かったみたい・・・」
そう云いながら、桂様は紙袋を持って戻ってきました。
袋の中には大中小の張り型とピンク色をした卵型の可愛いバイブレーター
と大きな洗濯バサミが2個入っていたのです。
大きい張り型と言うのは、肌色をしていて長さが50cmもあって両方に
男根型の先端が着いています。中くらいのは鮮やかな半透明の紫色をして
いて先端には大きな亀頭が付いているのです。赤い小さな張り型は可愛い
のです。
「高校から大学の時に使ったものよ。これで純子の処女をいただいたもの
よ・・・」
桂様は懐かしげに赤い小さな男根の形をした張り型を手に取りました。
「純子さんとおっしるのですか?」
「あの娘はマゾだったんだ。貴女と雰囲気がにているのよ。わたしピン
と来たのよ。純子は卒業まで下の毛をツルツルにそり上げていたわ・・」
それで・・・あたしは思わず赤くなって自分のツルツルの下腹部をみてしまい
ました。
そうなのです。今はあたしの下腹はツルツルピカピカに永久脱毛されています
が、パパに初めて剃られて以来整形クリニックに行くまでの間、自分で剃り
上げていたのです。
自分であそこの毛をツルツルに全部剃るなんて、マゾじゃなければ出来ない
と思っています。
桂様も同様に考えていたようなのです。
あたしはその行為をとってもマゾ的で好きだったのを、今思い出しています。
そして、あからさまに見せる快感に酔っていたとしか考えられません。
けれども、あたしの場合なんですけれど、1日か2日経つとボツボツと発毛
があってとっても不愉快なんです。毎日の入浴の時に剃っていましたが、形
成クリニックの先生が「脱毛もするかい。永久に生えないよ」とおっしゃる
ので脱毛をしていただいていまはツルツルなのです。
「純子は大学時代は同室だったわ。ツルツルにして置かないと可愛がって
上げなかったわ・・」
桂様はそう言って懐かしそうに笑いました。(続く)
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