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小説 舞の楽園  ( カミングアウト )

   
         カミングアウト (そうすれば家族) < 13 >
   高校生になって背も急に伸びて逞しくなった彼の胸の中に、小柄な私はスッポリ入
ってしまったのです。
荒々しい口吸いに、私の身体は崩れ落ちる寸前ですが、彼の手がそれを防いで背中から離
れてはくれません。
 暫くは男らしい唇は私の唇を嬲っております。キスもしたことが無いような彼の口付けも終りの方は上手になったように感じられるのです。
やっと、唇を解放された私はヘナヘナと床に崩れ落ちていました。

 「お父さん。僕はお父さんを僕の・・妻にすることに決めたんだ!今、お母さんに誓っ
たんだ・・」
「お父さんも・・いいね・・」
ヘナヘナと崩れ落ちた私の肩を強い力で捕まえて立たせると、私の眸を覗き込んでそう言
ったのです。
「お父さんと呼ぶのは、これが最後だ・・!これからは頼子と呼ぶことにする・・」
「孝頼では呼び難い。頼子がいい・・!頼子は俺の妻なんだから・・」
確かに彼はそう宣言したのです。あの日、車の中で犯された時の再現でした。
唇を離された私は、私よりも10cmは背が高くなった息子を呆然と見詰めていました。
その時は気が点かなかったのですが「頼子」と云う名前も、いかにも呼び慣れた感じの
言い方でした。

  初めて犯されたあの日以来、何度も何度も「頼子」と呼んだのでしょう・・
後で聞かされたのですが・・若いし精力も余っているであろう彼は毎日その名前を呼び
ながらオナニーをしていたのです。
空想の上では、妻になった私を「頼子」と呼んで、自分の右手を私と思っていたのです。
あっ・・私の名前を申してはいなかったですね。
私の戸籍上の名前は山辺孝頼と申します。
それで・・その名前の1字と取って「頼子」らしいのです。
息子は義理でも父親である私を自分の妻に、いえオンナにする積りなのです。

 メラメラと燃える眸をした息子は崩れ落ちる寸前の私の両膝を行き成り掬い上げると、
横抱きに抱え上げたのです。そして、寝室の扉を開けました。
頭の中が混乱している私はまだ抗うことすら出来ませんでした。
「イヤァ・・こんなこと・・イヤダァ・・」
妻が入院してから独りで寝ているダブルベッドの上に降ろされて、スラックスのベルト
を緩められて、初めて自分が裸にされそうなことに気が付いたのです。
当然、私は叫び息子の胸を叩きました。
身体の大きな息子は私が暴れるのを物ともせずに、唇を奪って今度は舌まで入って来ま
した。
逞しい男の舌で蹂躙されている間に、着ていたシャツとスラックスを剥ぎ取られてしま
っていました。
全裸にされてしまった私はもう暴れることさえ出来ませんでした。(つづく)



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