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小説 舞の楽園  ( カミングアウト )

   
         カミングアウト (そうすれば家族) < 15 >
   「頼子は耳が弱いんだな・・そんなに、気持ちがいいのか・・?」
 唇が耳元から離れると、息子は呟きました。今度は指先で耳朶を軽く引っ張るのです。
 その声はもう私が父親であることや、年上の男であることさえ考えてもいない言い方です。
 「はい・・」と答える訳にも行かない私は硬く眸を瞑りました。もう完全に彼の軍門に下
 った女の気持ちです。
 
  耳を悪戯していた唇が口元へ移って来まして、再びキッスをして来ます。
 今度は先程の荒々しい口付けとは違っていまして、愛おしむような優しいキスです。
 さっきまではキスもしたことが無いような荒々しいキスの仕方でしたが、今度はベテラン
 見たいな口付けでした。若いからでしょうか・・覚えも早いようです。
 『息子を相手にこんなにも熱く反応をしてしまってはイケナイ』と頭の片隅では思うの
 ですが、もう如何にもならないのです。
 恥ずかしくって、自分が情けなくって・・それでも気持ちが良くって、つい喘ぎが漏れて
 しまうのです。

  耳と口への愛撫が止んだと思うと、息子の唇は私の白裸の胸の上に這って来ます。
 あっちこっち彷徨っていたかと思うと、白い胸の頂点に色が変わっている乳首へ辿り着
 き、強く吸って来ました。
 ツンとして痛みが走りますがそれも一時で後は優しく舐め廻されて、私は切なく甘い感覚
 に咽び泣いております。胸の小さな突起は硬くなりまして突き出しています。
 前歯でそっと甘噛みをされて、全身に熱く痺れが広がりました。
 「アハァ。ヤ・・止めてェ・・」
 無性に恥ずかしいのです。男なのに・・胸をこうして嬲られて、こんなに変になるなんて
・ ・
『こんなに気持ちがいいならば・・女になってもいい・・』とさえ思い始めています。

 SEXのベテラン見たいに胸を弄って私を善がらせていた息子は身を翻しました。
そして・・脚を掴んだのです。私はクルリと反転させられました。
呆然としている私の腰を掴まえて上に持ち上げたのです。一瞬身体が浮いて、私は四つん
這いの姿勢にさせられています。
這って前に逃げようとする暇も与えずに、白いお尻に額を寄せて来たのです。
「うああっ・・」
突然後ろのお口に熱い舌が触れたのです。私は驚愕して大きな声を上げていました。
「ヤダッ。イヤッ!そ、そんなところ・・」
分厚い舌がアヌスを押し開くように舐めて来ます。『まさか・・そんなところを・・』私は
気も動転しまして、あられもなく嬌声を上げていたのです。
逃げようとして必死になってお尻を振ろうと藻掻きますが、手はガッチリと白い腰を押さ
えていて動かすことが出来ませんでした・・

 「イヤダァ・・イヤァ・・そこは、汚いよう・・」
朝起きて1番にトイレへ入って大をします。ウオッシュレットで良く洗ってあると言って
も、もう5時間は過ぎています。
汚物は無いにしても、肛門特有の臭いはしているはずです。
私は恥ずかしくって、彼に哀願を繰り返していました。もう男の衿侍は何処を探してもあ
りませんで、女のようにです。(つづく)



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