小説 舞の楽園 ( カミングアウト )
- 2019/10/22
- 19:07
カミングアウト (そうすれば家族) < 19 >
「頼子・・」
覆い被さって真上から覗き込んで来る彼の視線を感じて、私は瞑っていた眸を開きまし
た。
「アァ・・」
視線が合い小さく喘ぎます。恥ずかしくって、恥ずかしくって耐まらないのです。
思わず両腕を上げて顔を隠そうとしました。
ところが・・彼の手が隠そうとした私の両腕を捕えて、顔の両脇に押し付けるのです。
「頼子。隠しちゃダメだ・・!お前の顔を見ながら、俺は犯すことを考えていたんだ!」
もう「お前」呼ばりです。彼は『私が父親だ・・』なんて少しも思っていない言い方で
した。
犯されて女にされた私ですが、「お前」と言う言葉を聞いて『息子である和樹様のオンナ
になってしまった・・』ことを悟ったのです。
そして・・「もうこうなったなら・・従順なそして可愛いと言われるオンナになろう・
・ 」と決心したのです。
『どんな恥ずかしいことを命令されましても、決して『イヤ』とは言わないオンナに
なろう・・』と思いました。
至近距離から顔を覗き込んでいる彼の目が痛いくらいです。
「そんなに・・見ちゃぁイヤッ・・」と言おうとしましたが、今しがた『可愛いオンナ
になろう・・』と決心したばかりですので、それも言うことが出来ませんでした。
ただ・・見られている私の顔は深紅に染まっていたと思います。
「可愛い・・頼子は・・俺のオンナだ!」
そう呟くと、目を瞑っている唇に彼の唇が軽く触れて来ました。チッユと束の間でした。
そして・・巨大になった砲身を動かし始めたのです。最初はユックリとです。
今、思うと・・若い彼は相当に自制をしていたのだと思うのです。
私も1番最初に妻の肉体に挿入した時には、『出したい・・』と言う誘惑には勝てま
せんでした。直ぐに激しく動いて吐精まで行ってしまったのです。
ところが・・彼は違っていました。
私を痛め付けないようにか、私が快感を得るようにか・・判りませんが、ユックリと
ユックリと抜き出しています。
そして、砲身が抜け出るか抜け出ないかのところで、ズンと突いてくるのです。
「アウッ。ああ・・あああうう・・」
2度目は1度目より少し早いようです。
突かれた時に驚いて締め付けた襞を剥がすようにユックリと抜いて、又、グイッと腰
を入れて私の最奥を突くのです。段々と早くなります。
私の口からは喘ぎ声しか漏れてはいません。
アヌスからグショ・グショと云う音が聞こえているようでしたが、腰をお尻に打ち付
るパンパンパンと云う音の方だ大きいのです。
「頼子!もうダメだ・・!我慢出来ない!」
最初はユックリでも最後の方は凄いスピードで、計10回ほど打ち付けたでしょうか
・ ・「もう耐えられない・・」と言った様子で彼は言ったのです。
「イクゾ!アッ・・出るぅ・・ウムッ・・」
凄いスピードでアヌスを突いていた砲身が直腸の奥でピタリと止まりました。
彼は我慢に我慢を重ねていたのです。もし・・私だったらば、とっくに放出をして
いたと思います。
2つに折りにされて脚を肩に掛けられている私は男らしい彼の眸を見ながら頷いて
いました。(つづく)
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