小説 舞の楽園 ( 記念日 )
- 2017/09/12
- 08:17
記念日 《 28 》
お外から車の中を見ると目に付くのは髪型ですから、スカートを履いた女の姿をしたら、
髪型だけは男の髪型では可笑しいと考えたのです。
市の中心部のデパートには色々の髪型のウィッグが並んでいました。
男姿の私がそれを購入するのは、大変に恥ずかしかったのですが、濃いブラウンの長めの
ウィッグとショートのものとを買いました。
女らしい髪型のウィッグを、まさか私がお化粧をして冠るとは、女店員さんも想像出来な
かったと見えてニコヤカに対応してくれたのです。
私は緊張しまくっておりました。
市の中心部から夫の学校に行くには、途中で大きな河を渡らなければなりません。
回り道になるのですが、私はその河の堤防に沿った道を走っております。
チョット広い所で車を停めて、バックミラーを見ながら人や車が来ないことを確認して
から着ていた男物のシャツを脱ぎ裸になるとブラジャーを着けました。
今までに(夫がいます昼間だけですが・・)家の中では何度もブラジャーを着けてはいま
すが、外では着けたことはありません。裸になるのはドキドキです。
そして・・車の中でズボンを脱いで、淡い空色に濃紺のチェックのミニのスカートを履
きました。勿論、白いナイロン製のちょっとお洒落なショーツは家を出る時に既に履いて
おります。
ショーツは見えるものではありませんから、女になった私としては少しでも女に近づきた
い為に履きたかったのです。夫もその程度ならば、許可をしてくれると思ったのです。
今日はお洒落なパンティを掃いて来ました。
そのパンティを家で履いた時に下を向けた無毛のクリがこれから夫に鑑賞してもらえるこ
とになる為にか、興奮して幾分硬くなっていて曲げにくくなっていたことを覚えています。
あッ・・このパンティは他の色々な下着類と一緒に通信販売で私が注文したものです。
私が留守番をしていますので、通信販売などを利用しても娘夫婦には不信に思われること
はありません。
もう1度バックミラーで外の様子を確認してから、私は車の外に出ました。
履いたスカートとブラの上に着けたタンクトップの位置を直す為です。白のブラの上に
直接着たブラの肩紐が黒のタンクトップの下から見えていたらば可笑しい・・と思ったか
らです。
車は30mくらいは道路から外れて停めました。私の姿は女性としか見えない筈ですと
思いましたから、私としては大胆な行動でした。
今になって考えると、折角女性になったのだから、女性の姿を他の人にも見て貰いたい・
・ と言った深層心理が働いていたのかも知れません。
そして・・もう1度車の中に戻ると、家を出る時に持ち出してきたハンドバックの中から
化粧ポーチを取り出して、簡単にお化粧を始めました。
お化粧はもう何度も、夫と2人だけの時にしておりますので、手慣れたものです。
今日デパートでお買い物をして来た、ショートカットの方のウィッグを被ると、バックミ
ラーの中には完全に女になった私が微笑んでいました。
女になった私は、15歳は若返ったようです。(つづく)
記念日 《 29 》
軽自動車に付いているデジタルの時計を見ますと、夫の指定した3時15分までに
あと10分あまりしかありません。
急いで車を発進させました。夫を待たせる訳には申し訳なくって行きません。
スピードを出そうとしていたのですが、私は女性の姿です。もう事故でも起こしてしま
ったらば、大変なことになるでしょう・・
免許証の提示を受けたならば、男だと云うことがバレてしまいます。家の者にもバレて
しまうことはおろか、下手をすると地方紙の新聞に特ダネとして載ってしまうことも考
えられます。
それが怖くって小心者の私には、如何してもアクセルを踏み込むことが出来ませんでし
た。
お陰で夫との指定の時間には3~4分遅れてしまいました。
校門から300mほど離れた場所に独りポツネンとたって私を待っている姿が見えました。
毎朝夫を降ろしている場所ですが、今日はデパートに寄ってお買い物をして来たので、い
つもとは反対方向から参りました。
彼は私が行く反対の方向ばかりを注意していますようで、近くに行っても私の車には気が
付いていないのです。
道路の反対に車を停めて、プッ・プッと2回クラクションを鳴らします。彼は直ぐに気が
付いてくれまして、道路を渡って車に近づいて来ます。女の姿の私は何故か緊張をしてい
ました。
「反対方向から来たのかい・・?分からなかった・・よ」
車のドアーを開けてそう言いながら乗り込もうとしましたが、女装姿の私に気が付いて
ハッとしたようです。『車を間違えた・・』と思ったようです。
無理もありません。タンクトップやスカート姿は前にもお見せしたことがありますが、ウ
イッグは初めてお見せするのですもの・・
「あなた・・お待たせしまして・・ゴメンナサイ。ちょっと・・デパートに寄って来た
もので・・・」
「ああ・・吃驚した・・!お前が・・余りに女らしいので・・・。車を間違えたのかと
思った・・・よ」
頭を下げた時に額に掛かった髪を描き上げて私が謝ると、マジマジと顔を見ていた夫は
そう言って車に乗り込んで来ました。
彼が余りに驚いてしまっているのと、「女らしい・・」と言われたことに、私は嬉しく
なってニッコリと微笑んでおりました。
< 車の中で・・ >
「ねぇ・・今日は何時もより早いから・・海の方へドライブをして行こう・・」
車に乗り込んだ彼は、ミニスカートから出ているパンストも履いてはいない白い生足に
右手を置いて、太股に絡みついているスカートを捲り上げながら言い出しました。
私のウィッグを冠った女の姿に欲情しているようです。
考えて見れば無理はありません。私の肉体の中に放出するのもここのところお預けなの
です・・から。彼は海岸に出て、私を嬲りたいと考えているようです。
「いいわよ・・」
夫の考えていることを想像したとたんに、もう既にオマンコ化しているアヌスがズキン
としまして、何か濡れてくるように感じていたのです。
でも・・その時は、家を出る時にお浣腸をしまして綺麗にして来て、オイルまで塗って
来たアヌスですが、まさか濡れて来るなんて思いもしなかったのです。
『オイルの所為だわ・・』と思っていました。(つづく)
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