小説 舞の楽園 ( カミングアウト )
- 2019/10/28
- 18:53
カミングアウト (そうすれば家族) < 24 >
「ゴメンシテ・・」
恥ずかしくって小さくなって呟きました。女がそのような大きな音を立てて排泄をするな
んて有り得ないことなのです。
「謝ることは‥無い。いい娘だ・・頼子は可愛い・・よ」
一頻り笑った後で、湯船の中に立った和樹様は手を伸ばし、そのまま泣いている私の頭を
撫ぜてくれています。
温かい手でした。撫ぜられた私は何故か安心しまして、素直な気持ちになっております。
もう・・和樹様より1廻り以上は年上の男性であることも、同性であることも思慮の外
に置いて、和樹様のオンナとして和樹様に従って行こうと決心を新たにしたのです。
途切れていた排泄は第2弾・第3弾と波が襲います。スッカリと出し切るまでそれは
続きました。
「もう、出切ったようだな・・」
小さくなっている私にそう声を掛けて和樹様は立ち上がりお湯から出ました。
全身が熱いお湯で真っ赤に染まっていますが、砲身だけは漆黒の若々しい叢から起ち上り
私を睨んでおります。
今しがた、私の肉体を貫いて2度も大量に放出したというのに、もうカチンカチンにな
って真上を向いているのです。
『この砲身に貫かれて、わたしは女になったのだわ・・』と考えると愛おしさが込み上げ
て来まして、私の顔は深紅になっています。
「はい・・」
排泄まで見られてしまった私は、もう和樹様にはお逆らいすることなど考えられません。
そうか細く答えまして、微笑んでいる和樹様の見ている前で立ち上がりトイレを流しま
した。
チラリと見えた便座の中には、肉体の中に出された精液が私の出した軟便の上に山になっ
ておりました。
『こんなに・・大量に濃い精液をわたしの中に出して貰えたのだわ。わたしが本物の女
ならば・・和樹様のお子さんを身ごもるかも知れないのに・・』と思っています。
もう完全に和樹様のオンナの思考です。
「暖まるといいよ・・。ちょっと熱いかも知れないが・・」
ザブンとお湯を騒がして和樹様は浴槽を跨ぎます。大きな男根がブルンと揺れて、若い
叢からは2つに割れてお湯が流れています。
女になった私は跪いて掛け湯をしまして、今排泄をした肛門を良く洗いましてから、入
れ代わりにお湯に入りました。
掛け湯を見られるのも恥ずかしいのですが、お湯の中でも妻がしていたように立膝にな
っています。熱いお湯で、見る見る白い肌がピンクに染まって行きます。
和樹様はリノリウムの床に洗い桶を置いています。 私はパシャンと音を立てて立ち上
がりました。
「綺麗なピンク色だね・・!頼子は色が白いから・・見事だ・・」
こんな熱いお湯は初めてなので、深紅に染まった私が恥ずかし気にお湯から出ますと誉
めてくれます。
女になった私は白いお肌に産んでくれた自分の母親に感謝の気持ちです。
「ここに・・お座り。洗ってやるよ・・」
「いいえ・・わたくしが、お洗いいたします・・わ」
「いいよ・・頼子が先だ!そこに座りな・・」
和樹様は洗い椅子を指してそう言います。
「いいえ・・あなたはわたくしの夫ですわ。わたくしにあなたのお身体を洗わして下さ
いませ・・」
「あなたはわたしの夫です」と覚悟の言葉を始めて口にしました。それも・・上品な女
言葉でです。私の母親も妻も上品な言葉を使う女でした。
「そうか・・?では、洗って貰おうか・・」
初めて口にした「わたしの夫です」と云う私の決心を聞いた夫は、瞬時呆然としていま
した。・・そして・・満足そうに破顔しましてお許しになったのです。(つづく)
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