小説 舞の楽園 ( あたしの初夢 )
- 2019/11/13
- 13:37
あたしの初夢―3
(2)おまじないの文句
「えっと、そのおまじないの文句は・・・そうそう、<あけ、おめこ、とよろ
>と3回唱えるんだよ。たしか・・」
これも出まかせ。
でも、大学院生の生真面目な裕さんは真剣な顔をして、飲み屋のお手拭の紙に
メモまで取っているんだ。
やった!旨く行きそうだ!
バイトで新しく入って来た年上の裕さんを大々、大好きになってしまった僕の胸
は躍った。
裕さんは性格がいいんだ。3コ上と言うことで大学院生でもあったが、ちっとも
大学院と言うことを威張らないんだ。
物事に控えめで、年下の僕のことを「孝さん」とさん付けで呼んでくれるんだ。
他のバイトの人達は新入りであっても、年下のあたしを君付け呼んでいる
のに・・
酷い時は、「宮野」だよ。仮にもサブ店長代理の僕のことを尊敬なんかしていな
いんだ。
僕は童顔だから仕方が無いと思って気にはしていないけれども・・
そいでもって、裕さんは何かことがあると、僕を立ててくれるんだ。とにかく、
謙虚そのものって云う感じなんだ。
それに・・これは贔屓目じゃないけれど、結構逞しくって美形なんだ。
大学ではやっていなかったと言うけれど、高校の時はラクビーをやっていたらし
いんだ。
僕は高校の時も勿論大学生の今も、部活をやっている人を羨ましく思いながらも
帰宅部なのに比べて、筋肉なんかモリモリなんだ。
それに・・・それに・・それに、美形で男らしい顔をしているんだ・・・
僕は童顔と言うこともあるらしいが、女の人には「可愛い・・」と言われて
いるが、裕さんは男性そのものと言う貌をしているんだ。
女の人には持てると思うんだ・・・
今は、彼女はいないと思うけど。もし、いたらこんなところでバイトなんかしな
いで、彼女と楽しいデートをしていると思うのだけど、違うかなぁ・・
現在は、僕が見るところによると、裕さんは空家みたいなんだ。
そいでもって、僕にもチャンスがあるかもしれないと思っていたんだ・・
けど、チャンスは努力して造るものらしいんだ。(続く)
(2)おまじないの文句
「えっと、そのおまじないの文句は・・・そうそう、<あけ、おめこ、とよろ
>と3回唱えるんだよ。たしか・・」
これも出まかせ。
でも、大学院生の生真面目な裕さんは真剣な顔をして、飲み屋のお手拭の紙に
メモまで取っているんだ。
やった!旨く行きそうだ!
バイトで新しく入って来た年上の裕さんを大々、大好きになってしまった僕の胸
は躍った。
裕さんは性格がいいんだ。3コ上と言うことで大学院生でもあったが、ちっとも
大学院と言うことを威張らないんだ。
物事に控えめで、年下の僕のことを「孝さん」とさん付けで呼んでくれるんだ。
他のバイトの人達は新入りであっても、年下のあたしを君付け呼んでいる
のに・・
酷い時は、「宮野」だよ。仮にもサブ店長代理の僕のことを尊敬なんかしていな
いんだ。
僕は童顔だから仕方が無いと思って気にはしていないけれども・・
そいでもって、裕さんは何かことがあると、僕を立ててくれるんだ。とにかく、
謙虚そのものって云う感じなんだ。
それに・・これは贔屓目じゃないけれど、結構逞しくって美形なんだ。
大学ではやっていなかったと言うけれど、高校の時はラクビーをやっていたらし
いんだ。
僕は高校の時も勿論大学生の今も、部活をやっている人を羨ましく思いながらも
帰宅部なのに比べて、筋肉なんかモリモリなんだ。
それに・・・それに・・それに、美形で男らしい顔をしているんだ・・・
僕は童顔と言うこともあるらしいが、女の人には「可愛い・・」と言われて
いるが、裕さんは男性そのものと言う貌をしているんだ。
女の人には持てると思うんだ・・・
今は、彼女はいないと思うけど。もし、いたらこんなところでバイトなんかしな
いで、彼女と楽しいデートをしていると思うのだけど、違うかなぁ・・
現在は、僕が見るところによると、裕さんは空家みたいなんだ。
そいでもって、僕にもチャンスがあるかもしれないと思っていたんだ・・
けど、チャンスは努力して造るものらしいんだ。(続く)
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