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小説 舞の楽園  ( あたしの初夢 )

        あたしの初夢―6
  (4)元日の夜
 元日の夜、僕は裕さんのアパートに忍び込んだんだ。もちろん彼が居る時に
・ ・・って、初めてのことさ。
暗闇に乗じて、ドキドキしながら憧れの彼の寝ている隣に滑りこんだんだ。
裕さんの熱いような体温を肌に感じてゾクゾクしながら、彼の身体に恐る恐る
手を延ばした。
仰向けに寝て手を胸の所で組んでいた裕さんは、触れた僕の手を突然掴んで引
き寄せたんだ。
「もしかして・・・これは、初夢?これは夢なんだから・・何をしてもいい
んだ」
裕さんは寝ぼけているのか、そんなことを言いながら掴んだ僕の手を離さない
んだ。
「そうよ。これはただの初夢よ。何をしてもいいのよ」
腕を掴まれてしまって最初は吃驚してしまった僕だが、裕さんが完全に目を
覚まさないように震え声で、裕さんの夢の中の彼女になりすまして女声で女
言葉で囁いていた。
だって、先日僕の言った「初夢ラブリー占い」に出てくるのは異性(すなわち
女性)と言うことになっているんだもの・・
「そっか・・何をしてもいい・・のか・・」
裕さんはまだ寝ぼけているのかそう口走ると、ガバッと起き上がった。そして
僕に覆い被さって来たんだ。彼の声は、今までの彼からは想像出来ないような
危ない響きを帯びていた。
「そうよ。わたしの肉体に何をしてもいいのよ・・」
僕は震える声で答えていた。
すると、彼は豹変したのだ。
「AVを見て、実地に試して見たかったんだ」
・ ・・と、うわ言のように呟くと、僕の衣服を乱暴に脱がせるんだ。引き千切
られると、僕は思ったほど・・・(続く)
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