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小説 舞の楽園  ( あたしの初夢 )

        あたしの初夢―11
あたしは本当に固まってしまうくらい驚いた。
全部バレていたんだ!
裕さんはあたしが元日の夜に忍び込んで来ることを知っていたんだ。
全部、お見通しだったんだ!
そう考えたら、あたしは穴があったら入りたい気分になっていた。
ところが、逆に、入って来たのは彼のオチ〇チンの方だったんだ。今度はさほ
ど、痛くはなかった。
それにしても、裕さんってなんてタフなんでしょう?
今、あたしのオマ〇コの中に放出したばかりだと言うのに、もうカチンカチンに
させて、もう1度入って来たのよ。
でも、許しちゃう・・・
「・・・きっと、幸せにする・・・」なんて、言うんだもん・・
あたしは、またまた盛大に喘いで今度は裕さんとほどんと一緒に上り詰めること
が出来たと思うんだ・・・

 思えば昨年の暮れにあたしがラブリー占いの話をした時にメモを取っていた
裕さんは、あたしの嘘を見抜いていたんだ。そして、あたしが裕さんに思いが
あるのを見越して、元日の夜に忍んでくることも予測していたんだ。
やっぱり、大学院の学生さんはあたしの知らない江戸時代のこともいろいろ
知っているし、元日の夜に忍んでくることも知覚できるんだ。
けれども、裕さんも外見のおっとりした感じに似会わず人が悪いわ。
あたしが、元日の夜に忍んで行くことを知っていながら、知らない振りをする
んだもの・・・・
でも・・でも。それも許しちゃおう・・
なにせあたしが男で、裕さんに好意を持っていて、元日の夜に忍んで行くこと
が判っていながらあたしの悪巧みに付き合ってくれたのだから・・
裕さんの行為は尊敬に値すると思うんだ。
「あたしが好きだった」と告白してくれた時には、あたしは嬉しくて嬉しくて
泣いてしまったんだ。(続く)

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