小説 舞の楽園 （ あたしの初夢 ）

　　　　　　　　あたしの初夢―１３
　あたしと裕さんとはとても相性がいいと思っている。
結婚式はしてないけど、「まるで、新婚の夫婦みたい・・」と、言っても可笑し
くないんだ。
「何で・・？」・・と言うと、あたし、今のあたし普段でも女になっているんだ。
要するに女装して、可愛い女になっているのよ。
「あたしのところに来ない？」
裕さんのオンボロアパートは取り壊し寸前だったので、彼にあたしのアパートに
来て貰って同棲して貰う代わりに彼が出した条件だったの。
毎日起きたらお化粧をして、女物のお洋服を着て、もちろん下着からよ。女にな
って家事をしているのよ。
幸いにして、あたしは女顔だったので、お化粧すると年齢よりも3歳ぐらい下に
見られて、可愛い女の子に見られるんだ。
大学の方は4回生でもうほどんと行く必要は無かったから、そのまま卒業したけ
れど、3年間もバイトだけれどお勤めしたコンビにの方はさすがに辞めざるを得
なかったの。
今は、あたしん家のご近所のコンビニでバイトしてるんだ。もちろん、最初から
女の子としてね・・・。
けれども、お店では好評なんだ。「いい子が入ってくれたお陰で売上が上った」
と、言われてね。
けど、お化粧の仕方などはあたしにしては珍しく勉強したのよ。だって、あたし
の生活が掛っているんだもの。

　それはとも角。
夜の性生活は、あたしの彼氏は激しいんだ。あたしもセックスは嫌いじゃない
けど、毎晩なんだ！それも相当激しく、2回戦逸って貰っているんだ。
ベッドの上では（あっ、あたし、新婚さんになるに当たってダブルのベッドを
いれたんだ）裕さんは1時間以上に渡ってあたしの全身を愛撫するのよ。
あたしの全裸？
あたしは彼と一緒に住むようになってから、女性ホルモンを飲んでいるんだ。
（続く）