小説 舞の楽園 ( 記念日 )
- 2017/09/20
- 23:40
記念日 《 40 》
「恥ずかしいぃ・・」
思わず両手で顔を覆ってしまったほどの淫靡な光景でした。
丸められた私の背中の方へ胡坐を掻いて座った夫の頭が被さって来たと思うと私のオマ
ンコを舐めて来たのです。
幾ら1時間前のお出掛けの時に、お浣腸と洗腸をして綺麗にしてあると言っても、肛門
は肛門です。汚い物を排泄する場所だという概念があります。
「イヤァ・・汚い・・わ」
ピクンと震えて思わず拒否の言葉を吐いていました。
「良く洗ってあるのだろう・・・?正子のここは・・汚くはない・・!」
お口を離してそう云うと、再びクリーニングを続けるのです。
『夫は私の肛門まで愛してくれているのだわ・・』とその時にそう感じたのです。その
日以降、私の肛門は本当にオマンコに変ったのです。
夫の舌は良く動きます。
毎日剃って無毛になっているオマンコの襞を丹念に舐めてくれるのです。緩んだオマンコ
の内部まで舌で掻き回してくれるのです。
「アッ。アッ・・イイワッ・・アア・・イイの・・よ」
二つに折られた苦しい態勢でそう呟いておりました。
無論、夫はオマンコを舐めてくれるだけではありません。その後、考えられないような
体位も交えて3から4回は私を攻め抜いて、喜ばしてくれるのです。
世の中の誰にも言えないようなこの関係が、何時まで保てるか心配でしたが、私は幸せ
でした。
< 合格発表 >
夫も3年生になると、部活から足が遠のきまして、大学に行くための勉強に重きを置く
ようになりました。
「東京の大学に行くんだ・・」と彼は申しております。
『アパートでも借りてお爺ちゃんと一緒に住みたいなあ・・』と家族の者には言ってお
りました。
「大学にはストレートで入るんだ・・・と言って塾にも木曜日を覗いて本格的に通うよ
うになりました。
何故木曜日を覗いてか・・?と申しますと、私との楽しい時間を放棄したくは無いよう
でした、
『デートの日を他の日に移せば良いのに・・・』
私はそう思うのですが、彼は意固地になったようにその日は変えてはいないのです。でも
夫のそう云う態度が私には頼もしく映るのです。
高校生最後の夏休みも、塾に行く時間以外は自室に籠って受験勉強に取り組んでいま
した。
私はそういう夫の下に食事やおやつを持って行きますが、彼は構ってはくれません。夫の
意思は固いのです。
その代り、待望の毎週木曜日になると、モーテルに行きまして私は乱れに乱れるのです。
1週間分の憂さを晴らすように性交をしまして、夫と私は家に帰り次の週の木曜日を楽
しみにしているのです。<つづく)
記念日 《 41 》
夫は見事大学に合格しました。東京都下にある大学です。
あれだけの節制をしたのだから当然ですよね。
受験の当日は私も彼と共に上京しまして、彼が入試を受けている間に、不動産屋さんを
廻りまして、これから二人で住むであろうアパートを廻りました。
初めは空き部屋と考えていましたが、その考えをアパートを探している内に変えたのです。
『夫の為に・・いえ孫の為に中古のマンションでも買おうかしら・・』と思ったのです。
田舎の私の家のローンは大体は私が支払いましたが、残りの分は娘夫婦が支払ってくれて
います。私の退職金は手つかずに残っておりました。
日々の生活費ぐらいは私の年金で賄う積りです。
今までのモーテルの代金もその年金で支払ってまいりました。
夫の合格発表の日は大学の掲示板の前で抱き合って喜びました。
その夜はホテルのツインのお部屋の片方のベッドはとうとう使用しないままでした。
「あなた。おめでとうございます。東京で暮らすのでしたらば、アパートよりもマンショ
ンの方が宜しいと思うのですが・・。如何なものかしら・・?」
「中古のマンションでしたらば、わたしの退職金で買うことが出来そうなのですことよ
・ ・・」
「あなたの大学の近くに手頃な公団分譲住宅が売りに出されておりますの・・」
何時もに増して激しい夫の愛撫に何度目かの嬉しい喜びの声を張り上げた後に、夫の腕の
中で私は切り出したのです。
「うんっ・・だけど・・」
夫は返事を渋っています。
「正子に出して貰うのは気が引けるなあ・・。賃貸アパートでも・・俺は構わないんだ
が・・」
「正子も幾ら若いと言っても老後の為に貯めていたお金だろう・・?そんなお金は使え
ない・・よ」
彼はそういうのです。夫は私の未来に対して遠慮をしているのです。勿論、私を捨てる
何て考えてもいないのです。私の老後まで面倒を見てくれる積りのようです。
私には嬉しい限りです。
「いいのよ・・。わたしあなたと暮らしたいのです・・もの。けれども・・心配は
しなくて宜しいのよ。わたし・・あなたの負担になるようなことは、絶対にいたしま
せんから・・」
「もし・・あなたに若い恋人が出来たならば・・わたしは身を引きますっわよ・・」
「けれども・・今は、あなたと一緒に住みたいのよ。あなたの大学へ行くのには、バス
を乗り継いで行かなければならないけれど・・・わたしがお送りいたします・・わ」
「いいでしょう・・・」
結局、私の説得に夫は頷いてくれました。
その夜は、もう2回も夫の剛直を肉体にお受けして、私は天国に遊んだのです。
しかし。私の心の中に、彼とお別れしなくてはいけないかも知れない・・と云う不安が
芽生え始めたことは事実です。(つづく)
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