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小説 舞の楽園  ( 座敷牢 -4 )

下のは間違えました。

 
         座 敷 牢    { 4 }
  「あっ。何を・・何をするんですか・・?止めて!止めて下さい・・!」
 「いいオッパイをしているじゃねえか・・?このオッパイをこうして揉むのを夢にま
 で見ていたんだ・・」
 応接間の革製のソファーに浅く斜めに座っていた静は濃紺のワンピースの胸元のボタ
 ンを外されて焦ってしまった。
 Eカップにした乳房を包んでいる黒いレースのブラジャーが露わになり、そのブラ
 ジャー越に胸乳を揉まれて、黄色い悲鳴を上げていた。

  「これで・・縛っておしまい!静は縛られることが好きなんだろ・・?」
 これから起こるであろうことを考えると楽しくって仕方がないと言うように、目を
 ギラギラとさせて、光子は応接テーブルの下から黒いロープを取り出して林に渡し
 ている。
 「イヤッ!イヤ。イヤです。こんなこと・・」
 そのロープには見覚えがあった。確か・・剛三が静の身体の上で腹上死した時に、静
 の躯を縛っていたものである。何時の間にか、光子が持って来た物らしい・・
 肩まで伸びたストレートの髪を激しく振って精一杯の抵抗を示すが、大男で武骨な
 林の力は強い。
 半袖のワンピースから出ている色白で華奢な両腕を合わせられて前に縛られてしまう。
 その上・・上に引っ張り上げられてしまった。

  「さあ・・こっちに来るんだ!」
 「イヤ。イヤ・・助けて・・。痛いッ。誰か・・助けてェ・・痛い痛い・・」
 「叫んだって、聞こえるものですか・・。誰も助けになんか・・来ないわよ。ここに
 は、わたし達の他には誰もいないんだから・・」
 静は精一杯抗って大きな声で助けを呼んだのだが、光子はさも憎々しげにそう言って
 笑った。
 この広いお屋敷には本当に光子と林だけしかいないようだ・・
 大男に林に縛られた両手を半ば引きずられるようにして、隣の和室へ連れ込まれて
 しまっている。
 「イヤッ。離して・・林さん。どうして?・・こんな酷いことをするのですか・・?
 お願いだから、縄を解いて・・痛いのですぅぅ・・」
 女の声とも男の声ともつかぬ声で泣き声を上げて抗うが、爪先立ちに鴨居に吊り上げ
 られてしまった。(つづく)








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