fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園  ( 座敷牢 -5 )


         座 敷 牢    { 5 }

     ( 3 )
   「フフフ・・いい気味ね。林。早く・・素っ裸に剥いておしまい・・!」
 引き立てられる静に就いて来た光子が薄ら笑いを浮かべて、林に命令する。
 「はい・・奥様」
 大男の林は光子の命令には絶対であるようだ。再びそう返事を返すと裁ち鋏を持って来
た。
鋏をカシャ・カシャと音をさせると静の着ていた濃紺のワンピースのふんわりとした
裾の部分から切り始めたのだ・・
「許してェ・・嫌。嫌ですぅ・・ああ、恥かしい・・」
静の足元には紺の布地の花が咲くと、それに比例をして白い肌の露出が増して行く。
静は身を揉んで嫌がるが、林には楽しい作業のようである。
切り刻まれたワンピースの下には黒いレースのDカップのブラジャーと極薄のパンテ
ィストックキングとこれも黒いレースで出来たパンティが真っ白な肌を飾っている。

  背伸びをしてやっと足が届くような格好に鴨居に吊られた静の両腋の下には、
無駄毛も処理をされていて、二の腕も白く光っている。
「許して・・許して下さい」
涙をポロポロと零して泣いてお願いする静の履いていたパンストの中に鋏が入って、
そして・・それが縦に伝線して行く。
パンストが切り取られると、無駄毛の1本も無いスッキリとした白い肢が現れる。
「ああ。今度は・・どっちを取ろうかしら・・ね」
静の身体にはまだ黒いレースのブラと総レースの男の人が見たら悩ましいと思える
ようなパンティが残っている。
ワザとのように光子の意地悪な声がした。
「イヤッ。裸は‥嫌。奥様お許し下さいませ・・」
それを取られたら・・素っ裸だ。必死になって女声でお願いをしている静である。

 「フンッ。男なのに・・女の恰好をして・・林。早く丸裸におし・・」
『こんな男女に夫である会長を奪い盗られてしまうなんて・・』と光子は悔しさが
増幅したように、急に怖い顔になった。
ブラに鋏が入った。
「いやぁ・・」
“ブルン”と音がしそうなほどの見事な乳房が静の悲しそうな叫び声と共に現れ
る。
その乳房こそは剛三が愛したDカップに整形し大きくした乳房である。

 「で、でかい・・」
思わず林が驚嘆の声を上げたほど、大きくそして真っ白な乳房が現れていた。
「な、何よ・・!こんな・・作り物なんか・・」
憎々しさが倍増したような光子の声がして、赤いマニキュアの付いた指が幾らか
褐色をした小さな尖りをギュウーと捻り上げた。
「痛~ぁい。痛いんですぅ・・。許して・・許して下さい」
静は捻り上げられた激痛に涙をポロポロと零しながらも光子に哀願している。
(つづく)





スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!