小説 舞の楽園 ( 座敷牢 -11 )
- 2019/12/31
- 01:24
座 敷 牢 { 11 }
「お婆さん。何か着るものを下さいませんか・・?お願いです・・」
丸裸のまま部屋の隅に蹲っていた静は老女の座っている前の格子にしがみ付いてお願
いをしている。
座敷牢は空調が効いているのか寒くはないが、薄暗く陰気だ。
老婆は全く瞬きをしない眼で静を見ているが、返事もしてくれない。
「お婆さん。せめて・・ショーツだけでも履かせて・・お願いします・・」
必死の訴えにも、老女は聞こえないのか無表情を崩してはいない・・
静はその能面のような無表情に新たな恐怖を覚えていた。もう絶望だ・・と思った。
大きめの黒い箱を持った林が戻って来た。
静はその箱には見覚えがあった。会長がまだ元気に時に、会長がマンションに来た
時に静に使用したバイブなどの性具や、革製の拘束具、色とりどりの縄等が入って
いる箱なのだ。
「何時、持ち出されたのかしら・・?」
恥ずかしい物が入ったその箱の中身を思い浮かべて、深紅になった。
「さあ・・両手を後ろに廻すんだ・・!」
牢の鍵を老女から受け取った林は牢のなかにその箱を持ち込んで、中から紫色も鮮
やかなロープを取り出して、それを二つ折りにしながら全裸の静に言っている。
「イヤッ。縛らないでェ・・縛らなくっても・・言うことは聞きます・・」
剛三には何度も縛られたことがあるが、会長は優しかった。愛があった。しかし今
は違っている。
愛も無く縛られたら、何をされるのか見当もつかない。怖かった。
丸出しの股間の小さな男性器と胸の膨らみを手で隠しながら、後ズサリをしている。
「奥様はレズだが・・俺はSっ気が強いんだ!お前を縛って犯すことを・・何度
も夢見たことか・・。やっと念願が叶うんだ・・!静。さあ・・言うことを聞け!」
「イヤッ・・嫌です・・。そんなこと・・しないでェ・・」
「大人しくするんだ・・な。会長にはさせて置いて・・嫌はないだろう・・?マゾ
牝さんよ・・!」
丸裸の静が蒼くなって後ズサリすると、林は余裕を持って追いかけて来て、手を掴む
林の力は強かった。片手で捕まえられただけなのに、痛くって動くことも出来ない。
難なく静の両腕を後ろに廻して、組み合わせている。
片手で静の両腕を後ろに廻して組み合わせ、もう片方の手は器用に紫の縄を解いて、
静を縛ってしまった。
紫の縄は静の白い肌に良く馴染み、映えた。
剛三もこの縄を良く使ったものだ。男の美感覚と言うものは同じらしい・・
紫の縄はDカップに膨らんだ静の胸乳の上下に廻されて引き出され、小さい乳首は
立っていた。(つづく)
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