小説 舞の楽園 ( 座敷牢 -20 )
- 2020/01/09
- 01:56
座 敷 牢 { 20 }
( 7 )
光子は自分にはSの気は無いと信じて来たが、全裸に紫の縄だけを纏った静を見てい
ると、虐めてやりたい・・と云う気分になっている。
一方静は、今までに女の人と寝たことも無いし、女を喜ばせたことも一度も無かった。
それどころかもう4年間も、自分が女として剛三に愛されて、剛三だけを受け入れて
来たのだった。
しかし、女の気持ちは・・どこを愛撫されて、如何されたいのか・・理解ができた。
淫情に光っている淫唇に舌を触れるか触れない程度に舐め、そして口に含んで愛撫
を始めている。
「ヒィ・・ハァ・・ハア。いいわ。そこよ!そこ・・もっと・・」
10年近くも忘れようとしていた味が蘇って来た。男性の愛撫とは異なった女性の
愛撫であった。
興奮で尖ったクリトリスの先の表皮を捕えて、唇で剥いて歯で甘噛みすると、光子の
腰が震えた。
「もっと・・もっと深く・・もっとよ・・」
舌を丸く尖らせて女陰の内に挿入してバイブレーションを加えると光子は泣くように
言って、腰の震えは大きくなりジクジクと蜜が静の口の中に溢れてくる。
「ヒィ・・」
10年振りの他人の舌は強烈であった。光子は全身がガクガクと震え始めた。
「イク・・イクゥッ・・イイ。イクゥゥ・・」
黄色のスカートの中では女の淫臭がキツクなり、静は眩暈がした。
唇が顔の上にピッタリと張り付いて静は息も出来ない。
「あらっ・・ゴメン」
鼻も口も塞がれて、高手小手に縛られた静が苦し気に悶えたので、ハッと我に返った
光子が腰を上げた。
「フゥ~。良かった・・わ」
天井を向いて大きく息を吐く。
薄くお化粧が剥がれて、ダンダラ模様になった顔がとても面白い。
「ホッ、ホッ。ホ・・醜い顔ね!綺麗な顔が台無しだわ・・。シャワーを浴びてお
い出!そして・・化粧をしなさい!」
「わたしのお相手は女なんだから、化粧をして美しくなければいけないのよ・・」
光子は唄うように言った。(つづく)
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