fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園 ( 義父の白いオブジェ )

        義父の白いオブジェ(4)
 掴んだ瞬間に、義父は目を開けて俺を見た。目が合って俺はニヤリと微笑
んでやった。
バイブが一段と激しくブーンブーンと唸っていたような気がしている。
「イヤ~ン。み、見ないでェ・・・」
霞が掛かったような眼で俺の笑いかけに答えようとした義父は、次の瞬間に
顔色が蒼白になった。そして思わずと言った感じで、甘い女の悲鳴を上げた。
俺の笑いかけに笑いかけようとした次の瞬間、全裸で逆しまになってバイブ
を咥え込んでいる自分の最も恥ずかしい格好を思い出したものと思える。
しかし、女になった積りで快感に喘いでいた義父は直ぐには男に戻ることが
出来なくて、女の悲鳴を上げてしまったのだろうと、俺は思っている。
「お義父さん。気持ちがいいんですか?もっと喜ばせて上げましょうか?」
身体を丸めて上げた足を下ろそうと必死に焦っている義父の足首を掴んでい
る手に力を込めながら、俺は聞いている。
「あっ・・・・」
その声で、自分の足首を押さえているのが娘の婿である俺だということが
初めて判ったようで、「どうして・・・ここに居るんだい?」と言うように
義父の唇は動いたが声にはなっていなかった。変りに驚愕の表情が浮かんで
いた。
 「もっと喜ばせてやる」の言葉通り、俺は空いている右手で義父のお尻に
直角に突き刺さっている張り型を押し込んでやった。
「あうっ・・・あああう・・・」
深く埋め込んだ濃いピンクで毒々しい色のバイブは先端の部分が身体の中ま
で入り込んだ為か、表面に出ている尻尾の部分がクネクネと動きが大きくな
っている。一旦暴れていた義父の動きが止まって、口からは悲鳴に似た声さ
え漏れている。
俺が見ていると、押し込まれた電池内臓式のバイブレーターはクルクルと
尻を廻しながら、少しずつだが押し出されてくる。押し込む前よりも出て来
た。
それを又グイッと深く押し込んでやった。
「あうっ・・・深いっ・・・深い・・・っ」
義父の白い肉体に痙攣が走って甲高い悲鳴を上げた。その思わず上げたよう
な悲鳴も女の悲鳴だった。
「耐えられない・・・バ、バイブを・・・止めてェ・・・」
深くバイブを押し込められた腰をガクガクと波打たせて、泣き声を上げた。
俺はちょっと残酷な気持ちになっていた。バイブに嫉妬をしたのかも知れ
ない。徐々に姿を現すバイブを再度根元まで埋め込んでいた。
「こんなに快感に喘いでいるのに、止めて欲しいのか?」
ニヤリと冷笑を浮かべて俺はオブジェに聞いていた。
「止めてやってもいいが、俺の言うことを聞くか?」
逆しまになった義父の白い手がバイブに近づくのを、叩き落して俺は言った。
俺の言葉遣いは女に対するように乱暴になっていた。
この悶えている男は義父ではなく女なのだ、と言うようにである。
今までどの女に対しても、俺は絶対的な態度と専制的な言葉使いをして来た。
女と云うものは快楽を与えてやりさえすれば、男にカシズクものであると俺
は思っている。(続く)
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!