小説 舞の楽園 ( 背徳の関係 )
- 2017/09/23
- 08:53
背徳の関係 < 2 >
「まぁ・・まるで・・けだもの・・。でも・・うらやましい・・」
ドアーの影の暗闇に中で、綾夫の唇がそう動いた。全裸の男と女の妖しい姿態をジッと見
つめている。
「あっ。あう。はうっ・・・ううう・・」
突然女の子が声を出した。綾夫はビクッとして後ずさりをする。
「いいのか・・?いいんだろう・・?。大声を出して善がれよ!兄貴に聞いて貰えよ・・。
涼は見て貰いたいんだよな・・!」
声を出した女の子の短い髪を掴んで、強く引き寄せて顔を変形させて、揶揄うように譲二
は言っている。夜半、周囲の音は聞こえずに、2人の喘ぎ声だけが綾夫の耳に入ってい
る。
「いやぁ・・そんなこと・・・イヤァ。アッ・・ああぁぁ・・」
涼と呼ばれた女の子の声には官能の響きが籠っていた
「変態・・・」
綾夫の唇が再び動いた。
譲二は涼の裸の肩をフローリングの床に押し付けて、三角形になった涼の眩しいくらい
白い肉体に激しく腰を打ち付け初めた。
斜め後ろから覗き見している綾夫の位置からは2人の接合部分は見えなかったが、譲二
の長く太い男性器がヌラヌラと光りながらの反復運動をしているさまが見えていた。
譲二が全裸の女の腰を押した。涼が少し動いたように綾夫には感じられた。
青白く浮かび上がった女の逞しい臀部の中心に、譲二の黒に近い褐色の怒張が出入りを
繰り返しているさまが見えている。出没に合わせて“グチョッ、グチョッ”と云う音さ
え聞こえている。
「あ・・っ。ダメッ・・・。大きい声が出ちゃう・・ダメッ。・・うむっ・・」
眸を閉じて顔をフローリングに付けて、こっちを向いた涼の白い顔が、紅を引いた唇を
噛み締めながら呻く。
「大きな声を出してみろよ・・・。ほら、ほら・・・ほらっ」
譲二が前に縛られていた手をモドカシ気に動かしている涼の薄っすらと青く血管の浮い
ている大きな乳房を、背中側から荒々しく揉み始めた。
涼は揉まれている乳房を赤く染めて、大きく腰をグラインドさせている。
2人の腰の部分だけを見ていた綾夫には初めて涼が手を縛られていることに気付いたの
だ。
「あうう・・・うんっ。ダメ、いっちゃう・・。あ・・いっ・・いくう・・・」
再び抽送が始まると、全身が朱く染まった涼は身体を硬直させてあっけなく上り詰めて
しまった。
「もう逝ってしまったのか?涼は堪えることが出来ないだから・・な。俺はまだ逝って
はいないぜ・・・今度はここだ・・・!」
譲二は嘲るような調子で言って、長大な肉硬を涼の女陰からズルズルと抜き出した。
綾夫の眸に抜き出した全容を見せている。
「ああっ、ああ・・・ああん・・・」
涼が憚るような声を上げた。(つづく)
背徳の関係 < 3 >
『アッ、あんなに・・長く大きいものが・・・』
鰓の部分は大きく張って兜を冠ったようだった。
女液でヌルヌルのそれは、線の細い白い綾夫のものとは異なって、黒褐色に明るい照明に
映えており、とても男性的だと綾夫は思わず見とれてしまった。
「こっちの孔は綺麗にしてあるのだろう・・・な」
綾夫が覗いていることを知らない譲二が涼のお尻のもう1つの孔に触れたようだ。
「そこは・・・イヤ。アナルは堪忍して・・譲二のが・・太くって痛いのですもの、・・」
涼の悲鳴に似た声が湧き上がる。
「綺麗にしてあるかどうかを聞いているんだ・・・」
譲二の凄む声が聞こえてくる。アヌスに触って凄んだ時に、譲二が女の泉では無くアヌス
を狙っていることを知った綾夫は身震いが来た。
綾夫は逞しい男性に女のように犯されたい・・と云った密かな願望が宿っていた。
これまで勉学一筋に励んで来た綾夫は、『自分の性癖は変わっているし、変だ・・』と思
っていた。
高校時代までは、『男のものは女のあそこに収めるべきである。男が男の尻を使うなんて
ことがあるはずが無い・・・」と思い否定して来た。
ところが大学生になって、陰間・男色・ホモ・ゲイ等言葉があることを知って、男が男を
愛し、お尻を使ってセックスをもすることがあることを知った。
しかし、実践するのは怖かったのと、現実に教師になってからは教職と云う倫理観から、
それを知りたいと云う欲望をも押さえて来たのである。聖職を選んだ以上、そうするの
が義務であると考えていた。
「はい。お店を出る時に・・イチジクで・・。でも・・そこはイヤです。前で、前で
して・・・」
涼は泣きながら譲二に哀願を繰り返している。
「何を言っているんだ。俺を逝かせられなかった癖に・・・。俺はアヌスの方がいいん
だよ・・・」
「ああ・・・イヤッ。痛いのですもの・・許してェ・・・」
泣きながら涼の生白い尻が逃げている。
「動くな!口を開けて・・・深呼吸をしろ・・・!」
陽に焼けた太い腕が真っ白な女の腰部に回されてグイッと引き寄せる。綾夫の視界に
ちょっと綻んでピラピラが覗いている涼の肛門が見えた。
「痛~イッ。無理よ~。お薬を塗ってェ・・・痛いんですぅぅ・・・」
悲痛な叫びが大きな怒張を押し付けられた涼の口から零れていた。
譲二がニヤリと笑い、真っ白な大きなお尻を平手でパンと叩いた。綾夫は自分の尻を
叩かれたように感じて、思わず眸を閉じていた。
「ヨシッ。今度は逃げるなよ・・・」
譲二の太い声で綾夫は目を開いた。2人の体位は今度は真横を向いていた。
太い怒張がジリジリと涼の白いお尻に埋まって行くのが見えた。
涼はパクパクと口を開いているが、もう悲鳴も出ない様子だ。
譲二の浅黒い腰と涼の真っ白な大きなお尻が密着して、ズシン、ズシンと音が聞こえ
たような気がしている。
「アッ、アアアッ・・・あううぅぅ・・ウムッ。ダメッ・・ああ・・」
暫く見ていると、涼の口から甘やかな声が漏れ始めた。裸の譲二の腰の動きに連れて
リビングの照明に浮かび上がった白いお尻が妖しくクネルように動いていた。(続く)
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