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小説 舞の楽園 ( 義父の白いオブジェ )

       義父の白いオブジェ(29)
俺はハンドバッグにしてはちょっと大きめのボストンバッグ状のバッグの中身
を見て言っている。さっきから気になっていたのである。
「エエ、これは旅行にも使えるでしょう?」
信子は落ち着いたブラウンのウィッグをバッグの中から取り出しながら、ウィ
ンクをした。
彼女は旅行にでも行きたいわね・・と云うことでウィンクをしたと思う。信子
はそう云うおちゃめなところがあるのだ。
「そうだな。引越しが完全に終わって一段落したら、何処かへ旅行でも行くか
?新婚旅行だな。それを持って・・・」
信子の意を汲んでやって俺がそう言ったら非常に喜んでいた。
この女とならば楽しい旅行になるだろうな・・と、内心では思ったが俺は何に
も言わずに新しい煙草に火を付けている。
信子はまだ馴れていない手付きでつけ睫を付けていた。俺は灰皿の代わりにジ
ュースの空き缶を持ってきて、まだビニールが被ったままの椅子に座って信子
の様子を観察していた。
付けた睫を瞬きを2~3度繰り返してから顔に白粉を叩き込み軽く頬紅を差し
ている信子を見ていると押し倒したくなったが、これからは何度でも抱けるの
だと思って我慢をしていた。
化粧を終えた信子は着替えに取り掛かっている、恥ずかしいのか後ろを向いて
男物のシャツとズボンを脱いでいた。今日の引越しの為に信子の格好は男で
あったのだ。ただし、下着だけは女らしいベージュ色のボデイスーツを着てい
た。それが白い肌とここのところ富にフックラとしてきた肉体にとっても似合
っている。
「いやあ・・・あっちを向いていて、お願い・・・」
ボディスーツを見た俺のズボンの前が盛り上がるのを知った信子は甘えるよう
に大きなお尻をくねらせていた。本当に女らしい仕草であった。
その様子を見た俺は、これからはこの信子を思い切り甘えさせて、女にして
やろうと心に決めた。
「お待ちどうさま。どう?似合うかしら・・・?」
薄い水色のシックなワンピースを頭から被り胸元のボタンを留めて、濃いブラ
ウンのウィッグを冠ってから真紅の新しい口紅を塗った唇を開き気味に言って、
クルッと廻って見せている。
その様子は何処から見てももう俺の大好きな女であった。それも、40代前半
に見えるお茶目だけれど上品な奥様と云った感じの女性であった。
 俺の不肖の息子は一気にムクムクと大きくなってしまっている。
俺の家の引越しや信子の赴任と信子の引越しで、俺の精液は溜まりに溜まって
いた。いい女を前にして我慢の限界だったのが、今の信子の仕草で触発された
のだ。
「いやあ・・・」
俺は物も言わずに立ち上がりまだベッドメーキングも済んでいない真新しい
ベッドに信子を押し倒していた。
彼女の嬉しそうな黄色い悲鳴が上っていた。(続く)
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