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小説 舞の楽園  ( 背徳の関係 )

   
         背徳の関係   < 4 >
   綾夫は口の中がカラカラになっている。興奮して2人の姿態から目を離すことが出
 きないでいた。
 譲二の太く大きい肉棒に犯されているのは自分であると錯覚していた。
 「嫌だわ・・我慢が出来ない・・・わ・・・」
 暗がりの中で綾夫の唇が動いた。自然と女の言葉を使っていることに綾夫は気付いてい
 ない。
 右手が背後に廻って、パジャマのズボンの上から自らのアヌスを掃いていた。
 「ああっ・・」
 モドカシ気に尻が揺れ捩れる。
 『弟のセックスを覗き見て、こんなことをするなんて・・・』
 そう頭の何処かで思っているが、アヌスへの刺激は止めることなど出来なかった。

  音がしないようにソ~ッとパジャマのズボンを太股まで降ろして、腰部を剥き出しに
 した。綾夫は眠る時には、パジャマの上下を着るだけで、下着は着けないのだ。
 そしてそ~っと四つん這いになると、右手の中指を舐めてそれをアヌスに近づけている。
 「ううぅ・・・」
 余りの快感に思わず呻き声が漏れそうになって、慌てて歯を食い縛った。
 「ほら・・ほら。涼。ケツを締めて、俺を逝かせてみろよ・・・」
 リビングの明るい照明の中で激しく絡み合う2人には綾夫の今の呻き声は聞こえなかっ
 た模様である。

  何時の間にか、綾夫の左手はパジャマの上衣の裾から中に潜り込んでいて、興奮で立
 っている乳首を虐めている。
 濡れた右手の中指は幾分快感に緩んだ肛門の中を伺っていた。
 「ああ・・・譲二」
 激しい快感が身体の中に湧き上がり、思わず声が出てしまう。
 「尻に入れられるのが・・そんなにいいのか・・・?涼は尻を犯されるのが好きなんだ
 よな・・・」
 時を同じくして、譲二の太い嘲りの声が響いた。

  「ううぅぅ。ダメッ!譲二。そんなことをしゃあ・・・」
 右手の中指と薬指とがグイッとばかりに深く肛門に差し込まれた。
 アヌスを拡張する鈍い痛みと、淫らな快感が綾夫の身体に走っていた。
 「ダメッ。ううぅ・・逝っちゃうぅぅ・・我慢出来ないの・・・逝く。涼逝っちゃう
・ ・・」
綾夫の肛門の中では、細い指が何時の間にか3本になって、譲二の腰の動きに合わせて
動いている。
「ああ・・ダメ。・・・逝くぅぅぅ・・・」
涼が絶頂に達して声を張り上げると同時に、綾夫も勃起もしていない青白い小さな皮
冠りの男性器から白い液体を放出していた。(続く)
   
         背徳の関係   < 5 >

    (2)弟に犯されて・・
   翌日は綾夫は土曜日で休みの日であった。
 リビングの食卓で、綾夫は独りコーヒーを沸かしていると、トランクスとランニングシ
ャツだけを着た逞しい姿の譲二が起きて来たのだ。
「おはよう、譲二。珍しいな・・・こんな時間に居るなんて・・。学校は?。コーヒー
を飲む・・・?」
昨晩の覗き見したことを恥ずかしく思いながら、譲二の方を見ないようにして聞いてい
る。譲二の紺色のトランクスの前部は朝立ちであろうか、大きく盛り上がっていた。
「うん。休講なんだ! 貰おうか・・・」
譲二は眠そうに返事をすると、向かいの椅子にドカリと腰を降ろした。トランクスと脚
との隙間が一瞬開いて、旺盛な叢と朝立ちした巨砲がチラリと見えた。

 「兄貴。夕べは悪かったな・・・」
「えっ。な。なんのこと・・・?」
サイホンを沸かしている背後から突然言われた。ドギマギしてしまった綾夫である。
「俺。知っているんだ!夕べ、兄貴が俺達のSEXを見ながら・・・オナニーをしていた
ことを・・な。それも・・・アナルオナニーをだぜ・・・。乳首を揉みながら・・・な」
本当のことだった。
弟のSEXを見ていて、乳首を揉みながら自信のアヌスに指を入れて快感を貪ってしまっ
ていたのだ。
それを・・・弟である譲二に知られてしまっていたことに対して、ショックを受けて背
中を凍結させてしまった。
「兄貴。アナルや乳首が感じるのか・・・?」
見る見る赤くなって下を向いてしまった綾夫を見て、譲二はもう少し虐めて、困らせて
やろう・・・と思って、そう聞いていた。

 譲二は高校生になって急に身体が大きくなった。その頃より、この色白で眸がパッチ
リとして女にしても可笑しくはない兄を想っていた。
又、その頃に急に大きく成長した男根を扱いていた。
その時は両親も健在であり、何一つ不自由のない譲二であったが、オナニーの対象はい
つも女に変身した綾夫であった。
その後、自動車事故で両親を亡くした綾夫と譲二はこのマンションに住むことになった。
何時かは兄に背徳の関係を迫ろうと何毎なく思っていたが、現実には実の兄にそんな
ことは出来なかったのだ。
昨晩、目を閉じて乳首を揉み、アナルオナニーに耽る兄を見て、自分の長年の欲望の
対象である可愛い兄を、自分の女にしてしまおうと決断したのだ。
もう悲しむであろう両親はこの世に居ないし、この世の掟などは『糞食らえ』だと思っ
たのだ・・・

 「涼さんは・・・?」
2人分のコーヒーをサイホンからカップに移しながら、綾夫は譲二の方を見られなか
った。
早く会話を移さないと大変なことになりそうな予感がしている。
「今朝早く返した。やっぱり覗いていたんだ・・・!覗いていなければ、涼と云う名前
を知らないはずだ・・・!」
「兄貴。アナルオナニーをしていました・・・と言えよ!」
強い調子の譲二の言葉に、綾夫は『拙い・・・』と思ったが、もう遅かったようだ。
それに・・・弟のSEXを見て乳首を嬲り、アヌスを弄っていたことは紛れもない事実
だった。もう、如何しようもない・・・と考えた。(つづく)
 
 
 
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