小説 舞の楽園 (義父の白いオブジェ )
- 2020/02/26
- 00:59
義父の白いオブジェ(39)
俺は何か見てはいけない物を見たように眼を反らせてしまったが、巨大で思わ
ず手を掛けて揉みしだいてしまいたいような乳房だったと記憶している。
「ノブコ。俺が汚したそこを良く洗って入ってこいよ!」
彼女が跪いて掛け湯を始めると、先に湯の中に入った親父が「ノブコ」と又言
って「オマ〇コをして汚れた跡を良く洗え」と言っている。言われた彼女は俺
達を意識してかハッとしたように身体を硬くして、それからモジモジと俯いて
泣き出さんばかりの表情を作った。
俺はわざわざ「オマ〇コをした」と言っているのと同じの親父のその言葉を聞
いて、「アッ」と思った。女を辱めて喜ぶサドではないかと思ったのだ。そし
て、この親父は俺なんかよりもず~とサドッ気が強いのではないかと考えたの
だ。
信子の方を伺うと、彼女も親父の言ったその意味を理解したのであろう恥ずか
しそうに眼を反らしていた。
けれども、いかにも色が白い彼女を愛していると言った風情はありありだった。
俺も信子を親父に負けないぐらい愛しているが・・・・
<10>信子の裸体
「今日は2回目ですか?」
親父は本当に熊のような体形と毛むくじゃらの裸体を湯に沈めながら、俺に
話しかけて来た。
「えっ・・・」
親父の言葉が余りにも以外だったので、俺は「?」を返している。
「昼間もお入りになっていたんじゃありませんか?」
親父は笑いながら話しかけてくる。
「あっ・・・あの時の・・・橋の上からこちらを見ていた・・・」
親父の言葉で俺は思い出した。昼間あの橋の上からこの温泉の方を指差して
いたカップルがいたことを・・・あの時に、彼等もこの温泉旅館の客かも知
れないと思ったことは当たっていたようである。
親父は気さくそうに頷いた。外見は一見恐そうに見えるが、意外と人は良さ
そうな感じである。
「推理を働かせましてね。あの時間に入るのはお客以外はいませんから、そ
して、私達を入れて3組しかこの旅館には泊まっていないとなると、もう1
組はご老人の夫婦ですから、あなた達しかいないと言う訳ですよ・・・」
親父は愉快そうに種明かしをした。俺はこの親父は馬鹿には出来ないと思っ
たのだ。外見に似ず理知的だからである。
辺りは真っ暗闇であり、シーンと静まり返っている。遠くに橋の上に点い
る街路灯が薄い山霧にボンヤリと浮かび上がっているばかりである。
「いい湯ですね。僕達は東京からですが・・・どちらから、お出でですか?」
1m程の距離を置いて湯の中に座った2人に、俺は話しかけた。
「この湯は疲れが取れるようですよ・・・あっ、名古屋からです」
親父は湯の効能を述べてから、「なあ・・」と言うようにノブコと呼ばれた
女を振り返って言った。
「お連れさんはノブコさんとおしゃるのですか?この女も信子と言うのです
よ。如何言う字をかくのですか?」(続く)
俺は何か見てはいけない物を見たように眼を反らせてしまったが、巨大で思わ
ず手を掛けて揉みしだいてしまいたいような乳房だったと記憶している。
「ノブコ。俺が汚したそこを良く洗って入ってこいよ!」
彼女が跪いて掛け湯を始めると、先に湯の中に入った親父が「ノブコ」と又言
って「オマ〇コをして汚れた跡を良く洗え」と言っている。言われた彼女は俺
達を意識してかハッとしたように身体を硬くして、それからモジモジと俯いて
泣き出さんばかりの表情を作った。
俺はわざわざ「オマ〇コをした」と言っているのと同じの親父のその言葉を聞
いて、「アッ」と思った。女を辱めて喜ぶサドではないかと思ったのだ。そし
て、この親父は俺なんかよりもず~とサドッ気が強いのではないかと考えたの
だ。
信子の方を伺うと、彼女も親父の言ったその意味を理解したのであろう恥ずか
しそうに眼を反らしていた。
けれども、いかにも色が白い彼女を愛していると言った風情はありありだった。
俺も信子を親父に負けないぐらい愛しているが・・・・
<10>信子の裸体
「今日は2回目ですか?」
親父は本当に熊のような体形と毛むくじゃらの裸体を湯に沈めながら、俺に
話しかけて来た。
「えっ・・・」
親父の言葉が余りにも以外だったので、俺は「?」を返している。
「昼間もお入りになっていたんじゃありませんか?」
親父は笑いながら話しかけてくる。
「あっ・・・あの時の・・・橋の上からこちらを見ていた・・・」
親父の言葉で俺は思い出した。昼間あの橋の上からこの温泉の方を指差して
いたカップルがいたことを・・・あの時に、彼等もこの温泉旅館の客かも知
れないと思ったことは当たっていたようである。
親父は気さくそうに頷いた。外見は一見恐そうに見えるが、意外と人は良さ
そうな感じである。
「推理を働かせましてね。あの時間に入るのはお客以外はいませんから、そ
して、私達を入れて3組しかこの旅館には泊まっていないとなると、もう1
組はご老人の夫婦ですから、あなた達しかいないと言う訳ですよ・・・」
親父は愉快そうに種明かしをした。俺はこの親父は馬鹿には出来ないと思っ
たのだ。外見に似ず理知的だからである。
辺りは真っ暗闇であり、シーンと静まり返っている。遠くに橋の上に点い
る街路灯が薄い山霧にボンヤリと浮かび上がっているばかりである。
「いい湯ですね。僕達は東京からですが・・・どちらから、お出でですか?」
1m程の距離を置いて湯の中に座った2人に、俺は話しかけた。
「この湯は疲れが取れるようですよ・・・あっ、名古屋からです」
親父は湯の効能を述べてから、「なあ・・」と言うようにノブコと呼ばれた
女を振り返って言った。
「お連れさんはノブコさんとおしゃるのですか?この女も信子と言うのです
よ。如何言う字をかくのですか?」(続く)
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