小説 舞の楽園 ( 背徳の関係 )
- 2017/09/26
- 08:44
背徳の関係 < 8 >
綾夫の両脚を肩に担いだ譲二のガッチリとした大きな体躯が綾夫の細く小さい身体
の上に覆い被さっていた。もう、身動きしようにも、身動きすることも出来なかった。
「あっ。イヤッ・・こんな格好。こんなに・・・明るいところで・・・」
焦ったように綾夫は口走ったが、もう譲二の怒張は綾夫のアヌスに狙いを定めていた。
「入れるぞ! いいか・・・?」
ラブオイルでヌラヌラする剛直を当てて、怒ったように言う。
『入れては・・ダメ・・』とお尻を振る前に怒張の先端をぶち込まれてしまっていた。
鮮烈な衝撃が、綾夫の下半身から脳に突き抜けた。
「ヤ.優しくして・・・」
男に甘える女のように、綾夫は思わず哀願していた。顎を突き上げて背中を反らして
いる。
オイルの力を借りた剛直はジリジリとアヌスの中に入って来る。アヌスは許容限度を
超えて無理矢理開かれて行く。
「イ、 イタイッ・・・痛い。痛いよう・・・」
唯一自由になる頭を振り,両の手をツッパリ譲二の厚い胸板を押していた。
「口を開け!大きく息を吸い、吐くんだ・・・!」
譲二の命令するような声が聞こえて、もう目にはイッパイ涙が溜まった綾夫が、大き
く口を開き1回・2回と深呼吸を繰り返していた。
3度目に大きく息を吸い込み、息を吐き切った時に譲二の腰が大きく動いた。砲身が
息を吐き切って緩んだ肛門の中を深く抉っていた。
裂かれる激痛に綾夫は一瞬気が遠くなっている。
どのくらい気が遠くなっていたのか・・・フッと目を開けると、眸の前に譲二の顔が
あった。慈しむような優しい目をしていた。
それは・・・愛する者の眸だった。
綾夫は『この眸のためだったらば・・・どんなことでも耐えられる・・・』と思って
いた。
「アッ。アアアァァ・・。まだ・・・動かないでェェ・・・」
今にも動きだしそうな譲二の腰に、胸に当てている手を突ッ張って綾夫は哀願してい
る。
一杯になったアヌス。下腹の奥からジリジリと炙られているような感じがした。
綾夫は動くことも出来ないが、声が甘く聞こえるのは仕方がない。
「綾。もういいだろう・・?動かすぞ! 我慢できない・・よ」
暫く、綾夫の言った通り動かずに征服した牝を見ていた譲二は、綾夫の手の力が緩ん
で来たのを感知して、そう言った。
「綾」と言ったその言葉は征服した女に対する言い方だったが、綾夫は当然のように
受け止めていた。
ユックリとだが確実に動き始めた砲身は、もう砲身の太さにも慣れて来ている綾夫
のアヌスに快感すら与えていた。
最初の鋭い痛みも感じることは無かったが、熱く太い棒で栓をされたような鈍い痛み
があるだけであった。
『これが・・・譲二の砲身なんだ・・!。なんて・・・逞しい肉の棒なんだろう・・
これが・・・欲しかったんだわ・・・』
綾夫の心が叫んでいた。(つづく)
背徳の関係 < 9 >
「アア、アハッ。ハッハッハッハッ・・・」
腰の律動に合わせて綾夫の呼吸は変化している。何時の間にか譲二の胸板を押して
いた綾夫の手が譲二の逞しい腰に回されていた。
「グオッ・・・クソッ。我慢が出来ない!綾。出すぞ・・・!いいか?。うむ・・
出る・・・!」
譲二の呟きと共に、激しくピストンを刻んでいた譲二の腰が一段とシャクリコム。
今までに無い位に深く打ち込んで、最深部で静止した。
肛門を穿っていた逞しい剛直が一段と膨らんで、剛直の中にある管がビクビクと痙
簾したように感じて、管に液体が流れ込むのをハッキリと感知した。
「あっあああぁぁ・・・」
綾夫が口に出すよりも早く、バシッ・バシッ・バシィッと腸壁に精液が激しくブチ
当たった。
「いい・・っ。いい・・・」
思わず譲二の腰を抱いていた両手に力を籠め、綾夫が声を立てている。
今度は痛みのためではなく、快感の為にフッと意識が遠のいていた。
(3) セックス奴隷として・・
「綾。抜くぞ・・・そんなに・・・良かったのか・・?」
如何くらい失神していたのか・・・?。何時の間にか両脚は譲二の肩から外されて、
胸と胸とを合わされて抱かれていた。譲二の胸の鼓動がとても力強い。
気が付くと、やや力を失っても雄大な譲二の分身を肉体はキュッ・キュッと締め付
けていた。
譲二が綾夫の白い肩先に両手を突いて上体を起こして、涙がイッパイの眸を見なが
ら言った。
「は、はい・・」
細く答える綾夫の胸の奥では、『これで・・やっと念願が叶った。譲二の女になれた
んだわ・・・』と云う安堵感で一杯だった。
『もう・・・この弟ならば・・・何をされてもいいわ・・』と云う思いだった。
それは・・弟と背徳の関係を結んでしまった・・と云う後悔からかも知れなかった。
「愛している!ず~っと前から・・・兄貴をこうやって・・・愛したかった。兄
貴を・・オンナにしたかったのだ!兄貴!俺のオンナになってくれよ・・」
足を崩して横座りになって、弟が手渡してくれたテッシュを、今犯されたばかりで
薄く血の滲んだ肛門に当てている放心状態の綾夫に、譲二は覆い被さり上半身にだ
け残っているパジャマを脱がしている。
「俺の・・・オンナ・・」
譲二は小さく呟いて、背後から精悍な唇を寄せていた。
「ううt・・ダメッ。わたしたちは兄弟なのよ・・・」
その荒々しい動作に圧倒されながらも兄としての欣二の気持ちが言わせているが、思
わずに吐いた言葉は女の言葉を口走っている。
「兄貴。ず~っと前から兄貴を犯したかったんだ。兄貴だって・・俺が涼とアナル
で繋がっているのを見て、本当は自分も入れて欲しいと思っていたんじゃ無いのか?」
「それで・・・ああして・・アナルオナニーをしていたんだろう・・・?」
譲二の言うことは図星であった。
何も言い返せない綾夫は真っ赤になって下を向いていた。
「もう俺のオンナになったんだ!兄貴とは呼ばない・・よ。これからは綾と呼ぶ!島
田綾。いい名前だろう・・・?」
「綾。綾でいいね!俺、高校時代から兄貴を綾と呼びたかった。綾とこうなりたかっ
た・・・」
ずっと以前から憧れていた実の弟とこうして背徳の関係を夢見ていて、丸裸にされて
しまった綾夫は弟もオンナとしての自分を想っていてくれたことを初めて知ったのだ。
そのことを心の底では誇らしく、そして嬉しく思いながら、赤くなり恥ずかし気に
コックリと頷いていた。
『こんな背徳の関係はイケない・・』と理性では判っているのだが、綾夫の頭の中は
ピンクの霧が掛かったままであった。(つづく)
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